真夏の夜のパンチボール

夜風BB

お盆に実家に帰ったら、夕方、彼女が浴衣姿でやって来た。今夜は近所の小学校で盆踊り大会があるそうだ。

早速一緒に会場に行ったら、校庭にいろんな露店が出ていた。ほとんど町内会の人がやっているお店だった。
二人でいろんな店を冷やかしてまわっていたら、彼女が、

「あっ、あの大っきな風船ほしい!」

と一角を指差した。見るとそこで売られているのはパンチボールだった。
羽衣パンチボールで、赤い柄と青い柄の2つも買ってしまった。

帰り道、彼女はその一つの太い輪ゴムを手にはめて、パンチングしながら終始御満悦の様子だった。
実家に戻って、彼女も家に上がってもらった。

彼女を和室に通すと、彼女は座って、パンチボールをトスし始めた。
畳の上で浴衣でパンチボールを打つ姿、もう艶やかそのものだった。
時々打ったボールが思わぬ方向に飛んでゆくと、彼女は慌てて畳の上を擦って追いかけて行った。

「子どもの頃、こうやって風船で遊んだなぁ…」

彼女がそうつぶやいた。

「いや、大人でも遊べるよ」
「えっ、どうやって?」
「まぁ見ててごらん」

僕はいきなり全裸になった。畳の上に仰向けに大の字になって寝ると、彼女に、ここにそれをパンチングして
当ててごらん、と拡げた股を指差した。

彼女のパンチングが始まった。パンチボールの連打が当たる。

「痛くないの?」
「全然。むしろ気持ちいいくらい」

するとやっぱり。連打を浴びるほど、むくむくと起き上って来た。
彼女はそれが面白くなって、さらに連打を浴びせた。
最後に見事に垂直に立った時には、彼女はもう笑い上戸だった。

「立ってきちゃったよ。御立派に」
「御立派に、は余計だよ」

僕は近くに転がっていたパンチボールを1個掴むと、その輪ゴムをその御立派なものに引っかけた。
そして、パンチボールを両手で掴み、顔の方へと引き寄せた。ゴムがピンと伸びてきた。

「何するの?」
「パチンコ。」
「パチンコ?」
「そう。そっちの方に飛んでくから、うまくキャッチしてね」

ゴムが伸びきった。
ボールで視界を遮られているので見えないが、ここでもしゴムが御立派なものの方から外れると、
それがバチンと今手に持っているボールに当たって割れてしまう可能性がある。
ある意味スリリングな遊びだ。

「じゃ、行くよ」

僕はボールからパッと手を放した。
ボールが真っすぐ勢いよく飛び出すかに思えたが、御立派なものの先端に当たって軌道が急変。
飛んでくるのを待ち構えていた彼女がズッコケてしまい、また笑い上戸にハマった。

「何また笑ってるんだよ」
「だって面白いんだもん。も一回やって。今度はうまく捕るから。」

ということでリトライ。案の定、御立派なものに当たって高く舞い上がったが、彼女が追いかけて行って、
抱きしめるようにしてキャッチした。

「ナイスキャッチ!」

といったら、彼女が突然吹き出した。

「またかよ。」
「だって、パの字がないものでパチンコやってるんだもん。」
「うまい!そこの座布団一枚!」

3度目。“カタパルト”から飛び出したパンチボールを、今度は彼女がバレーボールみたいに
パの字のないもの目がけてアタック。
するとこのパの字のないものが見事にレシーブして彼女にボールを返した。また彼女の笑い上戸が。

「もういい加減にしなよ」
「だって…だって“これ”がレシーブするんだもん。」

もう彼女は止まらなかったが、

「ねえねえ、これ今度こっち側からやってみると面白いんじゃない?」

今度は彼女がパンチボールの輪ゴムを今レシーブしたものに引っかけると、僕の足の方にボールを引っ張った。

「じゃ、行きます。それ!」

彼女がパッと手を放した。するとまた今レシーブしたものに当たって高く舞い上がった。
それがちょうど僕が手を伸ばした所に落ちてきて、寝ながらにしてうまくキャッチ。

「じゃあ、今度はこっちとそっちから同時にやろうよ」

ちょうどパンチボールが2つあったので、二つの輪ゴムを同じものに引っかけると、
それを挟んで僕は頭の方へ、彼女は足の方へ、それぞれパンチボールを引っ張った。

「いっせいの、せっ!」

二人で同時に手を放した。
すると、輪ゴム同士が絡み合って抜けずに、その上空でパンチボール同士がポーンとクラッシュして墜落。
また彼女が笑い上戸にハマった。

「ねぇ、自分ばっかりずるい。私も気持ち良くさせてよ。」

彼女は浴衣を脱ぎ出し、畳の上に仰向けに横たわった。

「じゃあ、さっきのお返しから。」

僕は彼女のオッパイ目がけてパンチボールを連打した。右の乳首、左の乳首を交互にまんべんなく。
バンバンバンバンと打ちつけられると、ピン立ちしてきたのがわかる。

「どう?気持ちいいだろ?」
「うん。しばらく続けて」

でもさすがに手が疲れてきた。

「じゃあもっと気持ちよくしてあげるよ。」

僕はパンチボールを二つともオッパイの上に載せて押しつけて、ぐるぐると転がし始めた。

「あ〜〜ん、こんなの初めて」
「子どもの時しなかったの?こういうふうに」
「全然思いつかなかった」

回転が一層激しくなる。彼女のあえぎ声も激しくなり、腰をひねり出した。もう来て!の合図。

「じゃ、行くよ」

僕はその二つのパンチボールの谷間に自分の胸板を乗せた。
谷間に落っこちないように、両腕でしっかりとパンチボールをホールド。
すると、彼女もパンチボールを両腕でホールドした。

パンチボールのボヨンボヨンとした感触を味わいながら、腰を激しく上下運動。
汗が流れ落ち、パンチボールを濡らす。

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜もう行く〜〜〜〜〜〜〜」

私も彼女もボールをホールドしていた腕を外した。
ボールが彼女の体の両脇に転がり落ち、僕の体が、広がった谷間に沈んだ。
僕は彼女の胸の上で脱力してしまった。

彼女と顔を見合わせ、ふと横を見ると、僕たちの両側に、それぞれパンチボールが。
畳の上でコロンコロンと転がりながら、蛍光灯の光を受けて艶を出していた。