夜風BB
クリスマスも間近になった休日、銀座を歩いていたら、歩行者天国で風船を配っていた。
銀色の風船の中に、色つきの小さな風船が1個入っているのが透けて見えるダブルバルーンだった。
その色つきのやつを赤や緑、青と、全色揃えようとしていたら、いつの間にかたくさんの風船を手にしていて、
どっちが配っている人なのかわからないくらいになってしまった。
恥ずかしいのでそそくさと近くのデパートの中に入り、さらにトイレの個室へと入った。
股のところから、早くそれを結び付けて!と悲痛な叫びが聞こえてきた。
取り出してみると、もう既に硬くなっていた。私はそれに全部の風船の糸を結び付けた。
すると、ビンビンと来る浮力に大喜び。私は風船を横から手で軽く叩いて右へ左へと揺らした。
風船に引っ張られて、右へ左へと弄ばれているうちに、とうとう来てしまった。
(ダメ〜〜〜もう行く〜〜〜)
心の叫びの後、ドクンドクンとした動きが糸を伝わって、風船を小刻みに揺らした。
あぁもう最高!メリークリスマス!