Alice
プシュ〜〜〜〜〜〜〜っ
色とりどりの風船を膨らませて、宙にいっぱい浮かべて、天蓋付きベッドを飾り立ててる。
今日は舞ちゃんに誘われて写真撮影。私が写真撮られた事とか無いって話から、何時の間にかそんな話にされちゃった。
どう考えても撮られるのは私より舞ちゃんなのに、ちっちゃいし可愛いし。
ベッドの上にもいっぱいの風船、大きいのやら小さいのやらいっぱい転がして埋め尽くすってアイディアは私。
風船って、可愛い服や天蓋つきベッドと同じ位、私の気持ちを少女の世界に引き込むの、大好き。
舞ちゃんも配ってる風船は貰いに行っちゃうとか言ってるから、きっと舞ちゃんも風船好きなんだと思う。
舞ちゃんに言われるまま風船でいっぱいになったベッドに身を横たえる。
棺の中でお花に埋もれた、永遠に眠る少女みたいなイメージでって言われたけど、
風船に埋もれて永眠っていうよりもむしろ夢みたいな気分。肌に触れる感触がちょっとドキッとする。
舞ちゃんは同じ服を偶然色違いで同時に買った時に知り合った子。舞ちゃんが白で私が黒。
それで一度色違いのお揃いで一緒に歩いてみたいねって2人で盛り上がっちゃって。
目を閉じてるとふと最初に出会った時の事を思い出した。
ベッドの上にペタンって座り込んで風船と戯れる。ついて遊んだり、撫でてみたり、抱きしめたり、軽く口づけてみたり。
風船と戯れて写真を撮られながら、舞ちゃんを見てるとつい自分にコンプレックス感じてしまう。「ねぇさまっ!」
風船を抱きしめてると舞ちゃんが急に抱きついてきた。
急に顔が接近するから、ドキドキしてきちゃった。
舞ちゃんが抱きしめる力に頑張って耐えるみたいに風船がギュイ…ギュイって音を立ててる。
胸とかお腹に風船の圧力が伝わってくる。割れそうで怖いけど、何故か舞ちゃんにやめてって言えなかった。ぱぁぁぁん
「割れた欠片を持って、寂しそうな表情して…ってもうしてるか」
「風船を割るために抱きついたの?」
「うん…だって割ってって言ってもねぇさま割れないでしょ」…確かにその通りよ。だって風船が割れた後ってすごく切ないんだもん。
ちょっと休憩。カメラ目線で媚びた目つきなんて私にはやっぱり無理だよぉ。
慣れない事してるから疲れちゃう。プシュッ
背中の方で舞ちゃんがソーダ水のビンを開ける音が聞こえた。
「あっ、ありかと…」
言いかけたとこで振り返るとビンの口には風船。もう、イタズラが好きね…
「ねぇさまのと私の、どっちが大きく膨らむかなぁ」
とか言って渡してくれた。
でもちょっとやそっと振ってみても、膨らむ気配が無くって、結局二人とも諦めた。「ぷ〜〜って割れるまで膨らんじゃうかもとか思ったのにぃ」
「意外に膨らまないものね、割れないとは思ったけど」ビンのままソーダ水を口に含むと、少し苦いあの味がした。
「ねぇさま見て見て、胸おっきくなっちゃった」
あまりにお約束だけど、胸から風船を2つぶら下げて楽しそうな舞ちゃん。
「ねぇさまも、ほら」
とか言って私の胸もぶら下げてる。
「ず〜っと無い胸だったから、こんな大きいと不自然だよぉ」
つい苦笑しちゃう私に構わず
「えへへっ、念願のナイスバディ〜」
とか言いながらグラビア写真みたいな胸元チラ見せポーズとかしてる。
ぼけっとしながら見てたら、「ねぇさま、おっぱい相撲しよ」
とか言って私の胸に胸を押し付けてきた、風船が押しつぶされて「ギュイッ」って音を立てる。
「仕方無いなぁ…」
口調だけはあんまり乗り気でない振りの私。
風船の擦れあう「キュキュ」って音を何度もたてながら、胸の風船同士でつつき合う。
そのうちエスカレートしたのか、「ねぇさまの胸〜」
とか言いながら舞ちゃんは私の風船に手を当てて揉みだした。
「やん、もう…」
ちょっと呆れたような、困ったような口調で静めようとする私。
「ねぇさまも触る?」
私は手を取られて舞ちゃんの風船に押し当てられる。
「あっ…」
小さく発せられた声に、赤くなる私。
舞ちゃんは手を滑らせて、風船から直接舞ちゃんの胸に私の手を押し当てる。
そして私の胸の風船に軽くキスした…。ドキ…ドキ…ドキ……伝わってくる舞ちゃんの鼓動と、つられる様に激しく鼓動を打つ私の心臓。
「ねぇ、まだ撮影途中なんだし、そろそろ始めましょ」
ようやっとの思いで正気に戻った私は、そう声をかけた。
「うん、まだ一番撮りたいのが残ってたんだっけ」
舞ちゃんは顔を真っ赤にしながら、セッティングを始めた。
今度は囚われの天使ってイメージだって、羽根を背負ってるけど私は服がどれも黒いから天使ってより堕天使みたい。
むしろ白い服の舞ちゃんの方が天使みたいなのに。中身は小悪魔だけど。
膝をついて、腕を広げた状態で後ろにって姿勢、リボンで手足の自由がきかなくって、いくらウエストを吊って支えられても結構つらいよぉ。
すぐ後ろに気配を感じたと思ったその時、プシュ〜〜〜〜〜〜〜っ
えっ?
気が付くと私のスカートの前がどんどん膨らんでく…小悪魔らしくイタズラ好き…
「もうっ、変なイタズラはやめなさいってば」
「えへっ、ねぇさまってば前おおきくしちゃって」私は顔が真っ赤になって
「もう、割れちゃうでしょ、やめなさいってばぁ」
そう言うのが精一杯。そう言ってる間にも風船は少しづつ大きくなってく。
スカートが捲くれ上がって、長い風船が顔を出した。「やめなさいってば、もう…はずかしい」
「えへへっ、ねぇさまのどんどんおっきくなってく」人の言うことなんて全然聞いてない、しかも長い風船の根元に風船を2つもくっつけてるし…。
斜めに浮かんでるし、アレみたいじゃないって思うともっと恥ずかしくなった。ぱぁぁぁん
「ぁん…ねぇさまってば、もうイっっちゃった」
割れるのがキライな私はもう半泣きなんだけど、そんな事お構いなしで2つ目を膨らませてる。
「ねぇさまの…すぐまた大きくしちゃうから」
イタズラな小悪魔の目つきでそんな事を言いながら、大きく膨らませる。
「おっきい…こんなの入んないよぉ」
そんなすっごく思わせぶりな事言いながら風船の先をスカートの中に入れて跨って、腰を動かしてる。
そんなに激しくグリグリしてたら、また割れちゃうよぉ。ぱぁぁぁん
ほら・・・やっぱり(泣)。
「もう…そんな変な事しに来たんじゃないでしょ」
「ごめんなさい…ねぇさま舞のことキライになった?」そんな目で見つめられたら、これ以上強く言えないじゃない…。
「風船割れるのキライなの…判ってたくせに…こんなとこで…」
「ねぇさま、どうしたら許してくれる?」
「………」
「じゃぁ舞もおんなじ目に合えばいいの?」そう言うと、スカートを捲ってパンティの中でハート型の風船を膨らませ始めた。
狭い空間でギュキュッって苦しそうな音を立てて、風船が膨らんでいく。「やめてっ…これ以上…風船割らないで…」
これ以上耐え切れなくって感情的な私の声と、びくっと私の声に反応する舞ちゃん。
膨らますのをやめて、泣きそうな顔で私に抱きつく。
パンティの中の風船が、私のアソコにも当たって、舞ちゃんが動くたびに、刺激されちゃう。いけない…こんな時に。「ごめんなさい…舞…おかしいかも」
何と言っていいか、わかんなくなって、でも両手きかないから抱きしめることも出来なくって、何とかしようと思って額にキ
スした。「ねぇさま…」
舞ちゃんが私の唇を塞ぐ…2人とも既に撮影の事なんてすっかり忘れてる。
「ねぇさま痛くなかった?」
そう言って私のパンティに手を伸ばす…
「膨らんでる…」
そう言われると、また私は真っ赤になった。
「だって…それは…」
何も言わないで微笑んだ舞ちゃんは、私の大きくなったアソコ
に膨らませたばかりのハート風船のリボンを結んだ。
風船の片側はしっとり濡れていた。
再び抱きしめられて、体勢を崩されながら、風船の海の中に横たわる私の身体。
舞ちゃんは私の上でしがみつくようにしながら、私と1つになった。「ねぇさま…舞ね…ずっと…ねぇさまの事…」
「舞ちゃん…私なんかで…いいの?」それに答えるみたいに舞ちゃんの腰が激しく動く。舞ちゃんの中の私が激しく揺さぶられる。
「うん…ずっと待ってた人なんだって…初めて会った時から…あぁん」
舞ちゃんが動くたび、ハート風船が激しく揺れる。まるで2人の気持ちみたいに。
舞ちゃんの身体から溢れ出したものが、私の身体や風船をつたって濡らしていく。「でも…ねぇさま…ちょっと思わせぶりに誘っても…全然…」
「だって…女の子同士普通に接してなきゃってずっと思ってたから…」御伽の国の2人のお姫様みたいな格好のままで、愛し合う2人。
ベッドの上の風船が舞い、色とりどりの夢の嵐が2人を包む。「でも…こうして1つになれて…あぁん」
それに答えるように私の腰が動く、ベッドのあちこちに結ばれたヘリウム風船が、腕に結ばれたリボンが揺れる。
「舞ちゃんにそんな風に言われたら…私…」
「ねぇさま…好き…だいすき…はぁぁん!」
「んぁっ…舞ちゃん!…大好きよ…」風船のこすれ合うキュッって音や、ぶつかり合うポンって音、押しつぶされた風船のギュイ…ギュイって音が聞こえる。
激しい息づかいと混ざり合って聞こえて2人を更にエスカレートさせていく。「ねぇさま…もっと!…もっと欲しいの…はぁぁぁん!!」
「舞ちゃん…もっと…感じて…いっぱい…んぁん」とろんとした目つきで見つめる舞ちゃん…だめ…いきそう…。
「はぁん!あぁん!はぁん!あぁぁん!ねぇさま…はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「んっ…んあっ…あぁっ…」私の上に崩れ落ちる舞ちゃんと、リボンが解けて宙に放たれたハート風船。
舞い上がる風船の中で結ばれた私たちは風船と一緒に天に昇りつめた。
そのまま眠ってしまって翌朝を迎えた私たちは、慌てて片付けを始めた。
「やっぱり11インチじゃヘリウムは翌朝まで持たないね〜」
「うん、飛べなくなっちゃった風船って、ちょっと寂しいよね」16インチはまだ大丈夫そうなので、これは膨らませたまま持って帰ろう。
ぱぁぁぁん
「舞ちゃん、私が風船割れるのがキライって、知ってるでしょ」
「だって、ねぇさまみたいにいちいち口をほどいてたら、チェックアウト過ぎちゃうよ」そう言って舞ちゃんは相変わらず小悪魔みたいな表情で、笑った。