春のスロープ・ミーティング in 石川・白山 2008

2008年4月26〜27日

2008年5月14日更新

2008年4月26〜27日、60's ソアリング・クラブ?有志がスロープグライダーを抱えてまだ雪残る北陸に遠征しました。

60'sソアリング・クラブ?北陸支部長イトウさんから「素晴らしいスロープがあるから遊びに来ませんか?」とオファーがあったのが4月はじめのこと。途中、残雪があるとの情報で参加人数は少し減りましたがそれでも2日間延べ16名が参加、残雪の雄大な山々をバックに久々のスロープソアリングを楽しみました。

1日目、朝10:00、泊まり+日帰り組11名が白山の某スキー場に集結・・・というかすでに昨晩から泊り込んでいたメンバーも。トーイさんは可愛い奥さんを同伴で参加です。
今回の場所はスキー場ということもあり、頂上にはレストランやトイレも完備されていて女性がいても安心です。

麓から頂上までは林道を走って15分、雪解け直後ということもあり道には崩壊のあとや落石が散乱、ちょっとしたアドベンチャー気分です。車を擦らないように気をつけながらたどり着いた頂上はゆるやかなゲレンデになっており広さも十分です。車も横付け、徒歩0分、登山の必要なし!

天気も上々で早速フライト開始! と言いたいところですが、残念ながらこの日はスロープに対して全くの背風で風速5mぐらい。モーターグライダーが何機か上がって様子を見ておりましたが、かなりの乱流で飛行に苦労している様子。ただ、着陸ポイントの横あたりで浮くポイントもあり、まだまだ調査が必要です。
写真は地元石川県、北陸支部長のイトウさん(左)と松下さん
初日、土曜日のみ日帰りで参加のK氏と柴田さん
柴田さんが愛機Mutonで初めてのスロープを攻めます。

「保険(モーター)があるでへっちゃらやぁ〜」
「場所は最高なんだけどねぇ」

昼を過ぎても風向きは一向に変わる気配がなく、晴れていた天候もだんだんと怪しくなってきました。遠くで雷が鳴り、時折ザーッと雨が降ることも。
しかし、すぐそばにゴンドラリフトの格納庫があり、グライダーごとそこに避難することが出来ます。

午後2時、これ以上のフライトを諦め、当日の風向きで風を正面から受けると思われる向かい側のゲレンデに移動してみることにしました。
日帰り組のK氏、柴田さんとはここでお別れです。あまり飛ばせる機会がなく残念でした。
結局向かい側のゲレンデも良い場所がなく、雨も強くなってきたことからロケハンを諦め宿に向かうことに。明日の予報に期待です。

 

 

宿はゲレンデ近くの国民宿舎をイトウさんが確保してくれました。
入り口の看板にあった「60'sソアリングクラブ様」の文字。これだけでなんだか嬉しくなっちゃいますね!(笑)
温泉に浸かって冷えた身体を温め、地元の新鮮な食材に舌鼓。トーイさんの奥さんが上手に注いでくれるのでビールも進みます。

グライダーや送信機など、部屋に何も持ち込んでいない遠征も珍しい!(笑)
いつもでしたら、部屋いっぱいに荷物を持ち込んで壊しちゃった機体を突貫修理!とか、使い切った電池を充電するとかが普通なんですが・・・
仕事が忙しく、朝早く(夜遅く?)から行動していたメンバーが多く、部屋は早々と静かになりました。


  

明けて27日(日)、昨夜からの雨も上がって陽が差し、風も順風の予想です。宿の窓から望むゲレンデも朝日にキラキラ光り、否が応でも気分は高揚します。
日帰り組のWAT氏、空者氏、Y氏も到着した午前9時、早々と山へ上がることにしました。
CIVILは麓で車の掃除をしながら10時到着予定のGOTO氏を待つことに。

山頂からは、「条件いいよ!」「すでに落とした〜」などの情報が入電します。
そんな中、まずはコーヒーで暖を取るちゃーりーさん。

  

本格スロープ・デビューのトーイさんは、ディスカスCSと今回のために新調したシャーレ機ファルコン(左・中)を持参。
ファルコンは2mクラスのカーボン・シャーレながら格安40K円!の中国製。緩急自在、変な癖もなく良く飛んでいました。

着陸地は隣のゲレンデのこんな斜面
広くて障害物もなく緩やかな上りになっているので機体を壊す心配もありません。
当日はここに雪が残っており、ちょっと機体が汚れてしまいました。(贅沢な悩みかも〜)
隣のゲレンデでダイナミック・ソアリングの練習をしていたY氏のサギッタとWAT氏のBIRDが空中衝突。サギッタの翼がもぎ取られて墜落しました。
写真は衝突の模様を再現する事故調査委員会のメンバー(笑)

  

  

NMFCのメンバーは小型〜中型のスケール機が中心。条件が良くないとなかなか浮きの悪いこのクラスも今回は思う存分飛び回ることが出来ました。

素晴らしい出来栄えのmaguさんのKa−8はスロープ・デビュー
やまっちさんのディスカスも久しぶりのスロープで素晴らしい走りを見せました。
とよでんさんのBD−5は部屋のオブジェとなり埃をかぶっていたのだそう。これでまた捨てられなくなりましたね!
最近大事な機体を立て続けに落とし意気消沈していたちゃーりーさんもこの日はASK-21、REIHERなど、憑物が落ちたように生き生きとしたフライトを見せました。こんなことなら虎の子のFOXも持ってくれば良かったと残念しきり。

GOTOさんは一月前に悪夢の空中分解をしたDG-1000を修理し、リベンジです。
キャノピーはヨシオカの緑色の製品を流用、これだけで別の飛行機みたいですね。
しばらくは優雅なフライトを見せていましたが、たまたまリフトが十分でなく若干高度を下げたところで手前の藪に軟着陸して小破。カンザシの受けが外れてしまいました。
CIVILのSaltoもスロープデビューです。
こちらも条件が悪かったのか、発航直後からどんどん高度を下げ危ない状況に。
ベテランY氏のアドバイスで一度はリカバリーしましたがその後強烈なシンクに遭遇。はるか前方の小山の影でしばらくDSまがいのフライトで耐えていましたが、ついに力尽きます。何とか見えるところへ落ちて〜という願いが通じたのか、なんと!上がってきた林道に軟着陸。
「これは無傷だぞ〜」と言う声もありましたがさすがにそれは叶わず、胴体下面がかなり破損しました。
やはりある程度大型の高速機を飛ばすにはかなりの風が必要のようです。
WATさん、イトウさんがフライトの様子を撮影してくれましたので掲載します。 WMV形式13MB
筆者がSaltoを回収に行っている間がいちばんの好条件だったようで、裏斜面ではWATさん、空者さんのシャーレ機が金属音を立ててスピードを上げていました。
初めてダイナミックソアリングを見たメンバーも多く、こんなフライトが出来るのかと目から鱗。さっそく感染者が出た模様です。
私も軽量機ハイパーでちょっと試してみましたが、何とかサークルを描くだけでも精一杯!かなりのテクニックが必要です。
今回のツアーを企画してくださったイトウさん(左)と西三河から参加のmaguさん。
イトウさんは写真のナツメグのほか、Ka−8、ディスカスCSも気持ちよく飛びました。
初日の天候でだいぶん気を揉まれたことと思いますが、2日目条件が良くなってホッと一息?

maguさんのブログでも筆者と違った視点から今回のレポートがアップされています。

maguさんのブログはこちら→ Fly-magu NMFC

好条件は夕方まで続きましたが、ずっと風に吹かれているとかなり疲れます。
GWに向けて営業準備中のレストランでちょっと休憩させてもらいました。
目の前に舞うグライダーを見ながらのティータイムはなかなか優雅です。
こちらのオーナーは大変ラジコンに理解を頂いており、歓迎していただきました。またお昼にも温かいカラ揚げを差し入れしてくれました。どうもありがとうございました。

日が傾き、そういえばフライトに夢中で記念写真を撮っていませんでした。
すでに帰った人や機体を片付けちゃった人もいますがとりあえず残った機体をかき集めてパチリ!
皆さんの笑顔が満足感を表しています。

クリックすると大きな写真がご覧いただけます

現地を離れる前に、ほんの少しだけ利用したゲレンデの清掃活動を行いました。
(自分たちじゃありませんけど)タバコの吸殻は結構落ちているもんですね〜
少しでも地域に貢献して、また気持ちよく使わせていただけるとありがたいですね。

午後5時、素晴らしい施設と環境、良い条件に十分満足して現地を離れました。
初日のみ日帰り参加のK氏、柴田氏には申し訳ありませんが、2日目は春のスロープを十分堪能して今回の遠征は大成功に終わりました。
企画、それから現地の調整をしていただいたイトウさん、ありがとうございました。また、遠いところ運転していただいたドライバーの方々、どうもお疲れ様でした。
今回、残雪にビビッて?参加を取りやめられた皆さん、次の機会にはぜひご一緒しましょう。

最後に、当日のビデオとスナップ写真のいくつかをまとめてご紹介。

ビデオは今回の主催者 イトウさんご提供、
写真のご提供は、とよでんさん、minonoyamaokuさん、maguさんほか、どうもありがとうございました。

 春のスロープ in 石川・白山 WMV形式 7.2MB

白山一里野温泉スキー場のスロープを利用するには利用に関する覚書を遵守し、利用届けを提出する必要があります。
無断では使用できませんので申し添えます。 問い合わせは、 60's Soaring Club ?  までお願いします。


  
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