「東海北陸自動車道全通記念」

第2回スロープ・ミーティング in 石川・白山 2008

2008年7月19〜20日

2008年7月22日更新

2008年7月19,20日 60's Soaring Club? の第2回スロープ・ミーティングを石川・白山の某所で行いました。
これは、春の第1回ミーティングに参加できなかったメンバーを中心に行ったもので、愛知、尾西ラジコンクラブの6名などのほか、遠くは埼玉、滋賀、奈良から合計17名が参加、夏山のスロープを満喫しました。

「進出」

去る7月5日に東海北陸自動車道が全通し、白山の東の入り口、白川郷まで中京地区から約2時間で行けるようになりました。
そこで筆者はこの新しい道を通り、白山スーパー林道を抜けて現地まで向かってみることにしました。
目的の白川郷ICのすぐ手前に自動車専用道路としては全国2位、長さ11kmの飛騨トンネルがあります。

ここは大湧水地帯を貫通する難工事により開通まで9年半の歳月が費やされたそうで、最新のトンネル・ボーリング・マシンも最後の破砕帯を超えられず、地中で立ち往生したボーリング・マシンはトンネル内壁の一部となって今も残っているそうです。
開通した飛騨トンネルはそんな苦労を垣間見ることもなく、たった10分間の快適なドライブで通過。いよいよ白川郷ICから白山スーパー林道に向かいます。
ICを降りたとき回りは霧で真っ白、これはどうなることかと思いましたが、スーパー林道を登るにつれて霧は晴れ、トンネルを抜けて石川県側に出るころには夏らしい天気になりました。
目的地まであと少し。あの辺がポイントかな?というところで愛車の記念撮影を一枚。

ちなみに、白山スーパー林道は8月いっぱい約25%の大幅ディスカウント中!
さらに地元の旅館に宿泊するとその半額をキャッシュバックしてくれるキャンペーンも。


「1日目」

ミーティング初日、晴れて暑い一日となりました。
一日中、北西風が1〜3m、風は弱いながらもサーマル混じりでそこそこの浮き。重量級の高速機でなければ十分飛行させられます。

初日の参加者は、

 

まずは今回もいろいろ準備やお気遣いをしていただいた石川のイトウさん。
もうおなじみの Discus CSやKa-8に加え、今回は「そらまめ」のスロープデビューです。
気持ちよくカッ飛んでいましたが、この色、山肌と重なるととっても見づらいんだとか? 次回は違う色になって出てくるかも〜

 

TEAM Bisai-RCのGOTOさんは奥様と共に泊まり参加です。
新作機、Queserは20年前のアメリカ製キット。この日に間に合わせるために突貫工事で製作。気合十分です。
重い、と気にしておられましたが見事初飛行に成功しました。

  

Shintanさんはスロープ初挑戦。遠く埼玉県より約6時間かけて走ってきました。
ところが、いきなりASK-21が謎の錐揉み、藪の中に消えましたが、イトウさんの協力で回収してきました。
若干の破損はしょうがない? しかし翌日修理して見事復活を遂げました。
その後はミニグラファイトで目の覚めるようなフライト・・・・本当にスロープ初でっか?

  

春のトーイング大会以来、滋賀から日帰り参加のうっししさん
スロープはベテランです。テール周りを中心にを軽量化されたサーマル工房のASK-21が優雅に飛行しました。
そのほかにもレンジャーモデルのDiscusなどを持参、お手本のような飛びを披露してくれました。

  

筆者CIVILです
前回トーイさんの飛びを見て購入を決定したFALCON(左)、今日は初フライトでしたが、縦のトリムが全然合ってない、舵のガチャつきが発生する、等で緊急着陸。フラップを草に引っ掛けサーボのギヤが破損してしまいました。これは初飛行成功と言えるのか??
ガチャつきはカーボン胴体の「中に」アンテナを入れていたのがまずかったのでは?という推定原因でした。
ほかにはおなじみのDiscus CS、Hyperなどを飛行しました。

しかしこの日は晴れて大変暑かった・・・ 高原の涼しい1日を想像してたのに〜(笑)
(あとから見たら日焼けも相当ひどかったです)
イトウさんの準備してくれた飲み物やタープテントがとても助かりました。

午後3時を回り、「雨が降るかも」ということで日帰り組のうっししさんが撤収。
しかし結局雨は降らず、午後5時近くまでそれぞれにフライトを楽しみました。

宿舎に移動し、温泉で汗を流したあとは待ちに待ったお食事の時間です。
例によってまだ外が明るい!
左のカッコイイ女性はGOTOさんの奥様です。

今回泊まりのメンバーは5名とちょっと少なめでしたが、このあと、部屋に戻って夜遅くまでラジコン談義に花が咲きました。


「2日目」

2日目、日曜日はチームBisai-RCの4名、トーイング仲間の高柳氏、美濃の山奥氏、そして、関西からハナさんはじめ6名が合流し、大所帯となりました。
この日は朝から雲が多く、日差しが遮られる時間も長くて過ごしやすい一日となりました。
サーマル混じりの風が強いときで5m近く吹き、初日よりも条件が良かったようです。
日曜日のみの日帰りメンバーをご紹介

例によって早朝から一人現地入りし準備万端の「美濃の山奥」氏
すべて自作や改造を行ったDS仕様のピュアのみ5機という思い切ったラインナップです。
手に持っているのは、春にShintanさんから譲り受けたシャーレ翼を使って自作した、スター・アニス
すでに氏のブログでは有名?な機体。

チーム Bisai-RCのリーダー、B-31(びさい)氏
3.7mの大型機Mini-Nimbusや、Twin-Aster、FOXなどを持参
初めての場所でのんびりとフライトを楽しみました。
写真のCondor-Magicはまだ調整が不十分ということで、大事を取って今回の飛行は諦めました。
チーム Bisai-RCのベテラン、石垣さん
新作、Art-Hobbyのグライダー、Timonがバランスよく飛行しました。
僕も欲しいな〜
チーム Bisai-RCのルーキー、宮大工んです
毎週の飛行場通い、平日はPCシミュレーターで練習量は半端じゃありません。
フライトもかな〜り大胆! あまりに大胆すぎて、最後にはMini-FOXのカンザシが折れ空中分解させてしまいました。
グライダーは空気抵抗が少ないので、かなりスピードが出ることがあります。
大胆でも繊細で、丁寧なコントロールが必要です。またひとつ勉強しましたね!

  

キクちゃんはMutonなどのほか、B-31氏から譲り受けたご覧の大型機を持参。
条件の良い場所がなく、今までなかなか飛ばす機会に恵まれなかった同機もこの日は優雅に飛行しました。
今回は、TEAM Bisai-RCのドライバー、お疲れさまでした。

パラグライダーをやっておられる地元の方と遭遇
ここのスロープの風・天候を知り尽くしておられます。そりゃ命がかかってますからね・・・・
「サーマルはあの辺に発生」「あそこの山に雲がかかったら30分後にはここも霧の中」など、貴重な情報を幾つか教えていただきました。

じゃ今からテイクオフで〜す、はいっ、ラジコンはちょっとよけて〜〜

「美濃の山奥」さんのお知り合いで、関西方面から6名のメンバーが参加していただきました。
もうお話を聞いているだけで、いや〜楽しい楽しい! スロープが吉○劇場になってしまったようでした(失礼!)

 

関西チームのリーダー、ハナさんです。そういえば私も掲示板などで何度か・・・
この日はご覧のバード・オブ・タイムが優雅に飛行・・・するはずだったのですが、なぜか傾きが回復せずに藪の中へ
事故調査で、送信機のモデル間違い(ラダーが逆作動)が判明しました。あるんですねぇ、そんなこと。
幸い機体は軽症で、応急処置で飛ばすことが出来ました。

 

午前中皆さんが一通り飛ばし終えたころ、空が暗くなり、バラバラと雨の音が迫ってきました。急いで機体を格納庫へ避難です。ここは、すぐそばにゴンドラリフトの山頂駅があり、その下の空きスペースに移動、雨をしのぐことになりました。
関西チームは食べかけのお弁当をこちらで・・・

雨は小一時間ほどで上がりましたが、このあとは迫り来るガスや雲との勝負となりました。
「あっ、雲に入った!」「見えんようになったぞ」などといいながら、みんな楽しそうに飛ばしています。

 

スロープは何十年ぶりという高柳さんは、某航空会社のメカニックさんです。
この日も朝まで飛行機(実機)がトラぶって、ほとんど寝ないで走ってきたとのこと。
午前中のんびり過ごしておられましたが午後からは復活? 写真のKa-8や、シャーレのDiscusが気持ちよく飛行しました。
さすがベテラン!

迫り来る雲をついてダイナミックに飛行するDiscusのビデオはこちら → 

青木さん(だったかな、間違ってたらすみません)のSierra2.5m
この日スロープ初だったのかな? どうも走りが悪い、浮きが悪いということで悩んでおられましたが、現場で錘を280g追加して再調整。
何度もガスに隠れそうになりながら素晴らしい走りを見せました。
やはりグライダーはバランスですね。軽けりゃいいってもんじゃない。調整が大事だということを見せていただきました。

クリックするとプリント用の大きなデータが開きます

暗くならないうちにご自慢のグライダーを持って記念撮影です。
激しい天候の変化もあり、小さなアクシデントもあり、しかし皆さんそれぞれに夏のスロープを堪能していただけたことと思います。
わざわざ遠くからお越しいただいた方、新しくお会いしたメンバーの方々、こうして同好の輪が広がっていくのはとても素晴らしいことだと思いました。
またきっとどこかの山で、トーイングでお会いしましょう。

最後になりましたが、今回も現地の調整、いろいろとお気遣いをしていただいたイトウさん、ありがとうございました。また、遠いところ運転していただいたドライバーの方々、どうもお疲れ様でした。

白山一里野温泉スキー場のスロープを利用するには利用に関する覚書を遵守し、利用届けを提出する必要があります。
無断では使用できませんので申し添えます。 問い合わせは、 60's Soaring Club ?  までお願いします。

本ページの写真・ムービーは、IXY Digital55で撮影、VIX2.2およびWindows Movie Makerで調整しました。
また、美濃の山奥さん撮影のデータをいくつか使わせていただきました。どうもありがとうございました。


  
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