「何でこんなに天気いいの?」

今回の霧が峰遠征はメンバーのこんな声で始まりました。
平成16年5月29日、週末は全国的に「雨」という予報にもかかわらず、いつものメンバーは早朝から名古屋を出発。中央道を一路霧が峰方面へ向かいました。
皆の祈りが通じたのか、天気は予報に反して曇り、時々日も射す状態で、風も南から強く吹いています。グライダーには絶好の条件です。

(今回の参加者)

ベテランの大嶽氏、
名機サギッタをはじめ中型機を3機を持参
ストラトスで参加の内藤氏、
好条件に大型機を持参すればよかったと残念がることしきり
尾西のクラブから南谷氏、
虎の子のツインアステア他3機を持参
前回同バンド騒ぎの三浦氏、
今回はなんと送信機忘れ!
新作機2機を含む3機持参のViper佐藤氏、
仕事が忙しくてちょっと体調不良のご様子
いつも元気なバロン佐藤氏も今回は小型機中心。
初参加の伊藤氏、
Viper佐藤氏の指導でグライダーの魅力にはまりました。
同じく初参加の森氏、
こちらは南谷氏が指導
そしていつものSaltoとストラトスの木島 計9名です。

(今回のトピックス)

まず第1は三浦氏の送信機忘れでしょう!
予備のクリスタル、電池まで準備したのに送信機本体を忘れちゃったとのこと。良く聞く話ですが2日間がパァになっちゃう可能性もあるので注意しないといけませんね。今回は南谷氏の送信機を借りて飛ばしました。今のコンピュータープロポは設定が簡単で何機もメモリー出来るためこのような芸当も可能です。
で、今回は借り物送信機の三浦氏がいちばん良く飛んでいたとの噂も・・・・

次は、近来まれに見る破損機の多さでしょうか?

初参加の伊藤氏、森氏がいきなり1機づつ壊してしまったのは致し方ないとしても、操縦不能で墜落の南谷氏はどうやらかなり古いアンプの不良の様子。

写真は谷底に落ちた機体を回収してきた森氏と南谷氏

そして筆者のSaltoは強風下で調子に乗りすぎ、ダイブからの引き起こしで翼が折れてしまいました。どうもカンザシ部分が弱そうだよな(設計が)とは思っていたのですがこれは言い訳できません。

上空でコントロールを失った機体は駐機場の真ん中に真っ逆様に墜落。誰かに当たらなくて本当に良かった・・・・

破損といえばこれもそうなんですけど、Viper佐藤氏のキャラウェイ

軽快な飛びに注目が集まっていましたがこれが伊藤氏の練習用に何度も墜落。かなりの損傷をそのたびに修理し、2日間最後まで飛ばしきりました。もう最後は翼も胴体もガタガタ、本機はどうやら伊藤氏の所有になった模様です。

もう1つの注目機としては、やはりViper佐藤氏のBD−5、大変古い機体ですがこれが良く飛びました。
初飛行の手投げを担当するのは三浦氏です。
スロープの風に乗せて目の前を往復するシルエットはさすがスケール機。ところが翌日・・・・(後述)

  

飛ばし疲れた一行は記念撮影の後引き揚げることに。
明日もまた雨の予報・・・1日だけでも飛ばせて良かった、この時は本当にそう思っていました。

宿に戻る前に、飛行場所のロケハンに出かけました。
実はここ富士見台ランチポイントには北風用に適した斜面がありません。この付近で北風で飛ばせる斜面が無いかどうか、カーナビを見ながら移動しました。

「ここは?」
「絶景で風もいいんだけど、着陸場所がねぇ・・・」
「ううむ」

宿はいつもの「ホテル強清水(こわしみず)」

食事後RC談義に花が咲く中、黙々と機体を修理するのは初参加の伊藤氏です。
慣れない修理作業にベテラン大嶽氏のアドバイスが飛びます。
羽根が折れてしまったキャラウェイ、明日は復活するのでしょうか?

(2日目は快晴!)

天気予報はいったいどうなった??
朝5時にあまりに明るいので目が覚めてしまって、嬉しくてそのあと寝られなかったというメンバーがおりました。その気持ちわかります!(でも筆者はしっかりと寝ておりました。)

 

今日は日射を避けて木陰やパラソルの下に陣取ります。
日焼け止めを忘れたバロン佐藤氏はすでに顔が真っ赤になってます。

朝は風が穏やかでしたがどこからともなくトンビが飛来、サーマルの場所を教えてくれました。
トンビとランデブーフライトをする筆者のストラトス。

仕事疲れの Viper佐藤氏は季節ハズレの花粉症を発症。
昨晩よく眠れなかった(理由は???)のも原因の一つでしょう。
真っ赤になった鼻に詰め物をして頑張っています。

バロン佐藤氏は、愛機プロムナードを自由自在に操っています。
ループやロールはもちろんのこと、なんとローリング・サークルまで。
もちろん、モーターは回していますが・・・

最後はハンドキャッチで締めくくり

若干雲が広がり、サーマルも強くなってきたころ事件は起こりました。
スロープを往復していた Viper佐藤氏のBD−5と、筆者のストラトスが正面衝突!
双方とも翼をもぎ取られて墜落しました。
グライダーはどうしても条件の良いところに機体が集中することが多いので接触は起こりがち。でもなるべく声を掛け合ってこれを防ぐ必要がありますね。自分の機体ばかり追いかけている操縦者の中に落ちてくる可能性もあるわけですから・・・反省します。


左は筆者のストラトス、右はBD−5の破損状況です。

飛ばし疲れた南谷氏と森氏はパラソルの下で酒盛りです。
あまり遅くまで飲んでいると運転出来ませんよ〜〜(笑)

立派に修理され、今日も一日持ちこたえた伊藤氏(Viper佐藤氏作)のキャラウェイ。
伊藤氏はこれで完全にグライダーに嵌ってしまったようです。

さて、結局予想に反してこれまでで最高の好条件で過ごした2日間。

「こんなことなら大型機を持ってくるんだった」という贅沢な反省もありましたが、皆十分に楽しんで山を後にしました。
貴重な愛機を失い、後に課題を残した人もいたようですが・・・・。

ご参加の皆さん、どうもお疲れ様でした。
また夏にお会いしましょう。

本レポート中の画像・動画は、Canon IXY Digital 200a にて撮影、
VIX 2.21 および Photoshop ver.7.0 にて加工しました。


  
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