霧ヶ峰RCグライダー紀行 平成17年初夏の陣

尾西ラジコンクラブ、西三河フライングクラブ、および周辺有志によるスロープ合同ミーティングが、去る平成17年6月4,5日、霧ヶ峰にて行なわれました。

週末は雨の予報があり、飛ばせなかった場合に備えて?室内用のおもちゃのヘリや上映会用のDVDまで準備して出発!
今回は上記クラブから合計18名、それに岐阜県可児公園周辺メンバー6名も途中参加し、総勢24名の大所帯となりました。
これだけいるとバンド管理や空の混雑等大変なんじゃないの?という声がありましたが、比較的奥ゆかしいメンバーばかり??だったのか、飛行条件で飛ばせる機体が自ずと限られてくるためか、(強風時=スロープ専用機、弱風時=ハンドランチ、サーマル発生時=大型機、等)心配したほどの混雑にはなりませんでした。

 

1日目はいつもの富士見台サイトでの飛行です。
バスから荷物を降ろし、早速風の状態が気になるメンバーたち。こんなところでどうこう言ってても始まりませんってば!(笑)
取り敢えず荷物をまとめてサイトまで移動です。日ごろの運動不足にはこれが結構キツイ!

今回は大型スケール機が勢ぞろい。これだけ並べると結構壮観です。
手前から、
・ASW-22B (3m):Viper
・Salto (2.4m):CIVIL
・Mini Nimbus (3.6m): 同
・Mini Nimbus (3.5m):nanya
・Twin Aster (2.4m): 同
そのほか2m以下クラスで ASW-72、ASK-21、
この時点ではまだ中央道走行中の magu さんの新鋭機、Discus 2b (2.5m) がありました。
今回の富士見台サイトは朝のうちこそ穏やかでしたが午後からは強い南風。風速は10〜15mぐらいでしょうか?
スロープ機には最適ですが、小型機にはかなり厳しい状況。時折、軽量機がコントロールを失って後方に流されていく場面もありました。

大型機にとってはまれに見る好条件。筆者の Mini Nimbus はこの日が初飛行でした。
手投げ直後こそ風に煽られてちょっと危ない場面もありましたが、その後はスロープ風に乗って優雅に飛行しました。
Viper佐藤氏の ASW-22B も無事初飛行に成功しました。

操縦中の皆さんの顔ぶれをば・・・

Viperさん、ASW-22B 緊張の初飛行操縦中です。
ほかには、往年の名機フルグランMk.II、コリブリとホットライナー・Destiny を持参。

nanyaさん、プロムナードで腕慣らし中。
マスクは花粉症対策で〜す!

Mini Nimbus と Twin Aster 2機のスケール機を持参。

ベテラン大嶽さんです。
時々小型機を飛ばしながら、山でのんびり過ごされていました。
豊田の林さん、いつもながらの丁寧で安定したフライトです。
初日は小型機で遊んでいましたが、翌日はジンプロップ・ソリューションの豪快な飛びでメンバーを魅了してくれました。
NMFCのbeatさん、飛行機はターメリックかな? この嬉しそうな顔を見て!
やまっちさん、ASW-27 とても安定して飛んでいました。がっ!(2日目へ(続く)
とよでんさん、カメラマン・シゲちゃん不参加の今回、精力的に長玉を振り回していました。いい写真あったら後で頂戴ね♪
岸さんです。
初日こそキャラウエイを落としてしまいましたが、好条件でベルビアがずっと優雅にソアリングしていました。
今回スロープ初参加の杉田君、はじめはおっかなびっくりでしたが2日目を終わるころにはだいぶ余裕も出てきました。
もちろん、機体を1度も壊すことなく帰路につきました。
(教官が良かったから? デヘッ)
昨年身体を壊された鳥巣さんが久しぶりのスロープ復帰です。
これまた久しぶりに参加の森さんを積極的に指導しておられました。
しかしお元気でしたね!
鳥巣さん、お年に似合わず(失礼) ミニ・ホットライナー「LIFTOFF」でスロープをカッ飛んでいましたが、突然のノーコンか、はたまた乱気流に巻き込まれたか、深い谷底へまっ逆様に墜落、森さんが拾いに行きました。
(写真は先日尾西で撮影させていただいたもの)

記念写真を撮るのも忘れて次々とフライトを続けていましたが、午後2時を回り、我々も経験したことのない強風にさすがに飛ばす人もまばらとなりました。

遠くで雷が鳴り、雨もパラパラ降り出した頃にやっと magu さん到着!
前夜まで仕事で九州に行っており、殆ど寝ないで走って来たそうです。

「んじゃ帰ろうか!」って、なんと言う冷たい連中(笑)
でも皆さん雷の怖さは良く知っているので・・・・

宿はいつもの「こわしみず」です。
この時期ならではの山ウド、タラの芽などの山菜が食卓を飾り、冷たいビールで今日の疲れを癒し、明日の英気を養いました。
食事後はみんな静かだと思ったら、小破した機体を黙々と修理してましたね。
大広間では、おもちゃのヘリの大フライト大会。未経験者が壁や天井にガンガンぶつけても壊れない。これはまたまた売れまっせ! P-papa、また仕入れておいてね!


明けて5日、日曜日です。

朝から快晴! 今日もまた存分に飛ばせるぞ、と思いきや・・・・
どう見ても風が西風です。それもかなり吹く予想。富士見台ポイントにおいては一番まずい方向です。しばし検討した結果、北西斜面でも飛ばせて条件の良い、三峰に行ってみることに。ここは有名なポイントで訪れるフライヤーも多いそうですが、順番待ちをしてでも全く飛ばせないよりは良いか、との判断でした。

宿を出発して約20分、三峰展望台に着いた我々を待ち受けていたのは「霧」まさにここは「霧ヶ峰」でありました。
展望台の売店でしばし休憩、情報を収集していると、1時間ほどで北風がだんだん強くなり雲の切れ間が見えてきました。いよいよ三峰のスロープに挑戦です。
三峰のスロープは熊笹でとても広く、景色も雄大です。
大変飛ばしやすそうなこの場所には多くのフライヤーが集まるのも頷けます。
我々にとって初めてのこの場所で、まずはモーターグライダーが2,3機、薄れてきたガスをついてフライトを開始しました。
斜面中腹に降りてしまった内藤さんのソアリングスターを回収する森さん。
ご覧のような深い熊笹で機体は壊れることがありません。
でも秋は飛行機探すのが厳しいかも〜
岸さんの BELVIA、弱風でも良く浮き、長い時間ソアリングを続けていました。
他にもコリブリが2機、アートホビーの機体はどれもよく走り、浮きもいいですね。
上空では三浦さんのアーバンが時折モーターを回しながらものんびりサーマルハンティングにいそしんでいました。
さて下界では(笑)、豊田の林さんがジンプロップ・ソリューションを持ち出しました。
昨年その素晴らしい飛びで皆さんを魅了したソリューション、今回も雄大な景色をバックに谷を駆け抜け、その健在ぶりを見せつけました。
丁寧で無駄のない林さんの操縦は本当にお手本になります。
午後になり条件も良くなってきたころ、いよいよ magu さんの新鋭機、Discus の登場です。
彼にとって初めてのピュア・グライダー、それもシャーレのスケール機ということでかなりの緊張だった様子。しかし、助手、林さんの手を離れた機体は若干冷たい北風の中見事なソアリングを見せました。
約20分のフライト中、ハイスピードのローパス、ループなども難無くこなし、「いいなぁ」、「俺もほしいなぁ」などの声が聞こえてきたそのとき、事件は起こりました。
同時にスロープを往復していたやまっちさんの ASW27 と正面衝突! お互いに主翼をもぎ取られて墜落しました。
「Discus 衝撃のムービー」 (WMV9形式 10MB)

Discus はさすが強度の高いシャーレ構造、主翼と胴体の一部に若干ヒビが入っただけで修復は早そうですが、ASW の方は残念! 胴体後部がポッキリ折れるとともに右主翼が中央からバッサリ切り取られてしまいました。実はこの機体は今回のスロープを最後にお嫁入りする予定だったそうです。かわいそ〜

この日最後は内藤さんの大型機アルピナ
豊田の林さんの操縦でアルピナも大変優雅に舞いました。
さて、結果的には好条件で存分に楽しめた2日間。若干の墜落、破損もありましたが、新作機の初飛行、いつもの機体の飛ばしこみ、そして素晴らしいフライトの見学と、それぞれに充実した2日間であったと思います。

次の遠征ではどんな新しいものが登場するでしょうか?
また、どんなエピソードが生まれるでしょうか?
それを楽しみにまた秋(夏?)に再会したいと思います。

最後になりましたが、宿や車の手配、人数把握、行動計画作成などにお骨折りいただきました nanya さん、Viper さんをはじめ尾西ラジコンクラブの皆さん、今回 NMFC 側の取り纏めをしていただきながらも都合で参加できなかったシゲちゃんにお礼申し上げます。

ありがとうございました。
また、参加された皆様どうもお疲れさまでした。

「壁紙サイズの画像です」

それぞれの画像をクリックすると壁紙サイズで開きます。(XGA 1024×768)

今回の壁紙はやっぱり magu さんの Discus

そして、Simprop Solution です。豊田の林さん

本レポート中の画像は、Canon IXY Digital50 及び SONY のデジタルVCRで撮影し、
VIX Ver.2.21、Photoshop 7.0、Windows Movie Maker で編集しました。


  
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