霧ヶ峰RCグライダー紀行 2007春の陣

2007年4月29日、今年最初のスロープ・ミーティングを行ないましたのでその模様をレポートします。

今回の参加メンバーは、尾西ラジコンクラブ(BRC)とその周辺メンバーが11人、西三河フライングクラブ(NMFC)から3人、合計14名。各方面から4台の車に分乗して一路霧ヶ峰に向かいました。
三河方面からの1台がちょっとしたトラブルで約60km余計に走る嵌めになったものの(詳細はあえて伏す:笑)諏訪IC近くのコンビニに着く時点で見事に時間をキャッチアップ、午前10時、全員がビーナスライン入り口に到着しました。

当日の天候はほぼ快晴で問題なかったものの、風は北西風が卓越する予報。
風読みのために立ち寄った霧ヶ峰のドライブインではロータス・クラブのツーリングに遭遇。
数十台に及ぶロータスが整然とマナー良く走ってくる様に感動!
最近はネットで情報交換するのでこれほどの人数(台数)が集まるのもいと容易いことだとか。(そう言えば我々も・・・)

風の方向からいつものメインサイトではなく、M峰西側斜面で攻めてみることに。
まだ残雪のある滑りやすい斜面を慎重に上り、約10分後サイトに到着。適度に吹きつける風は3〜5mぐらいでしょうか? なかなかの条件に心も躍ります。

パノラマ写真、一部うまく繋がってません。ゴメンナサイ m(_ _)m

最初に各自のバンド確認。
なんと、これだけの人数で競合はたった1波。その競合もシンセサイザー式の日比野さんが空いている周波数に逃げてくれました。多謝!
今はこれが出来るようになりましたから風が良いのにバンド待ちっていうことが起こりづらくなりました。
まずは皆さん得意の機体で腕慣らしです。
久しぶりに参加の石垣さんがハバネロで爽快にスロープを攻めています。
微風ながら風はスロープに正対しており、軽量の機体なら問題なく浮いていられるようです。
まだ雪が残るこんなロケーションで操縦してます

手前はkikutaさん

真野さん

機体はコリブリかな?

所長こと、日比野さんです

ハイパワーのモーターを装備した Omei でかっとんでいました。

NMFCから参加のとよでんさん

昨夜遅くまで(今朝早くまで?)の作業でほとんど寝ずの参加です。
往復の運転お疲れさまです。

同じくNMFCのちゃーりーさん
話題の大陸製完成機 DG-1000 をはじめスケール機ばかり3機を持参

向こう側は久しぶりのスロープ参加、Viperさんです。


皆さん久しぶりのスロープでまだ腕と目が鈍ってる?
広〜い地面にもかかわらず着陸時に目測を誤って機体を壊す例が散見されました。
機体が全損しないうちに集合写真を撮りましょう!


皆さん一通り飛ばし終えるとのんびりムードに。
しかし、ここまでの風が一番良かったようで、昼にかけては微風が吹いたり止まったり、
時折飛ぶ人の機体を眺めながら早い昼食やアルコール燃料補給などしながら、西風10m/sの予報を信じて風待ちに入りましたが・・・
大先輩が登場して上空で輪を描きます。

見習って大人しくしていれば良かったものを・・・・・

ちょっとちょっかいを出してみたのが運の尽き
鳶に追いかけられ逃げるターメリック
本日のスロープデビューは2機
まずはとよでんさんのASK−21、HP-3013モーターに11×6、3セル2000mAHの軽量仕様。
風はイマイチでしたが、「モーターついてるんだから飛ばそうよぉ」という声で大空へ。
少々後方重心気味でひらりひらりとしたフライトでしたが問題なく飛行成功。
斜面に沿ってなめるような旋回を繰り返します。
カシオペア製の飛行機は全く良く飛びますね。
注目はちゃーりーさんのDG-1000、
話題の大陸製完成機ですが彼独自のアレンジで尾翼を修正、フィルムも全て貼り直して大変素晴らしいスケール感です。前日トーイングにより初飛行に成功したばかりということで慎重に風を待ってのスタートでした。

さすがに微風ではなかなか上昇することは難しく、長い翼をひるがえしながら眼下を何度も往復する姿はハラハラしながらもとても素晴らしい光景でした。
う〜ん、グライダーもやっぱりスケールです。

CIVILの Discus CS も調子良く飛行しました。
今回、翼のフィルムをすべて剥ぎグラス加工を施したことで、更に飛びがダイナミックになりました。
(重くなっただけ、とも言う・・・)

ちゃーりーさんの DG-1000 とは構造的にうり二つ。
ブランドは違うものの、どうやら大陸の同じ工場製のようです。

もうおなじみ、ちゃーりーさんのライハー

ガル翼のクラシック・グライダーは素晴らしいですね!

こちらもおなじみ nanya さんの Twin Aster
危なげないフライトで魅了してくれました。

nanya さんは風待ちの間にはイーグル5でも魅せてくれました。
はるか上空からダイブし鋭い風切り音と共に谷を駆け抜けるダイナミックなフライトはゆったりムードのスケール機とは対照的。(写真はありません。だって速いんだもの)

どちらもグライダーならではの魅力と言えますね。


午後になって予報通り風が強まってきました。
しかし地形的な要素なのか、かなり気流は乱れているようで、所々吸い込まれるようにグライダーが落とされたり、ラダー機が背面になるほど気流に巻かれたりする場面がありました。
モーターグライダーがスロットル全開でも上昇出来ないなんてシーンも。

そんな中、yamaちゃんのターメリックが流されて尾根の向こうに墜落。
nanyaさんと2人が拾いに行きました。


スロープ初参加、石川さんの無尾翼機を手投げするのは Viper さんです。

「いきますよ〜」

あ、あれっ? これって持ち方難しいんだよな・・・・

「ん?横で何か起こったか???」

でも何とか手投げに成功!
雪山をバックに飛ぶ姿は爽快です。
こちらも初参加、西垣さんのシナモンII
(だと思った。だってみんなスパイスの名前でわかんないんだもん!)
Viperさんのコリブリ
輸送中に水平尾翼を破損したということでしたが、ハンディを感じさせない安定したフライトでした。
Viper さんの フルグランMk.II、往年の名機です。

颯爽と空に滑り出しますが・・・・やはり風が悪かった。
わずか1〜2周で着陸態勢へ

遠くの雪山をバックに機体を回収してくる Viper さんです。
写真としてはとても爽やかな感じなんですが・・・・お疲れさまです。

風を見ながら、とよでんさんのASW-27、CIVILのHYPER-Sなどのピュア・グライダーを飛ばしましたが結果はイマイチで・・・
これも誰かさんが昼にとんびを苛めた報いなのかも。

乱気流に巻き込まれて尾根に墜落した西垣さんのイーグル5、残念!

最後に、yamaちゃんのMiniFOXが小さいながらも風に負けない素晴らしいフライトから生還したところでお開きにしました。

経験したことの無いほどの悪風に翻弄され、若干破損機も多かったものの、ポカポカの陽射しと春とは思えぬほどすっきり晴れたお山を一日堪能しました。

ご参加の皆さん、どうもお疲れ様でした。
また初夏にぜひご一緒しましょう!

本レポートには「とよでん」さんから多くの写真をご提供いただきました。(撮影は「やまっち」さんほか)
どうもありがとうございました。


  
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