コンピューター・プロポ設定術@

ARI (Aileron Rudder Interconnect)


これは、アドバース・ヨーを打ち消して旋回をスムーズにさせるためのミキシングです。
エルロン→ラダーミキシングという専用のメニューを準備しているプロポもありますが、もし無くてもプログラムミキシングで可能です。エルロンからラダーへ、同方向に10〜30%程度のミキシングをかけてやります。

飛行機は、低速(頭上げ)飛行時にエルロン旋回を行おうとすると、旋回と逆方向に機首を振り旋回できない、無理すると失速、という特性を示すことがあります。これは、

・旋回しようとする側のエルロン→上げ→揚力減少→抗力減少
・旋回外側のエルロン→下げ→揚力増加→抗力増加→機首を旋回外側に振る(アドバース・ヨー)→旋回内側の翼の迎角増加→揚力増加→バンクが戻る方向に作用

という理屈になります。

これを防ぐためにラダーをエルロンと同方向に切り、アドバース・ヨーを打ち消します。
ところが、このミキシングは高速飛行やエルロンロール、背面飛行時には却って邪魔になるときがあります。よって、このミキシングはスイッチでON−OFFできるように設定すべきです。ミキシングをどのスイッチに割り当てるかを設定できる機種では、ギヤスイッチ、フラップ・スイッチ、ランディング・モード・スイッチなどと共用すると良いでしょう。それぞれ、「下げ」のときにミキシングが働くようにするわけです。たぶんこれらのモードを使うときは低速になっているだろうという判断です。

現在のプロポでは実現されていない機能として、「エレベータースティックの引き具合でミキシング量がリニアに変化する」ようなモードがあるといいですね。

・アドバース・ヨーが起こりやすい高迎角=エレベーターを多く引いている=ミキシング大
・背面飛行のような負の迎え角=エレベーター押し=ミキシングOFF

なんていう設定ができるともっと面白いと思うのですが・・・・


     
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