コンピューター・プロポ設定術D

モーターグライダーのスポイラー、どう動かす?


さて、あなたのお気に入りのモーターグライダーがあったとします。

PCM9Xでは、スポイラーはスロットル・スティック、モーター・コントロールはギヤスイッチ(ON−OFF)かAUX3レバーに割り当てられています。でもそれって使いにくい! モーター・コントロールは当然スロットルじゃなきゃ! でもスポイラーは?やっぱりスロットル? それではスポイラーをONにしてスロットル中立にすると、スポイラーは半開、でもモーターも回る?そりゃ美しくないよね・・・・

スロットル全閉から中立まではスポイラーが、中立から全開はモーターが動いてくれたら使いやすいんじゃないでしょうか?プログラムミキシングを使えばこんな芸当は簡単です。


まずモーター・コントロール、中立で最スローになるようにします。
これは常時ONの設定でよいでしょう。スロットルカーブが使える機種なら簡単!そうでない場合でもカーブミキシングに対応した機種なら設定出来ます。たとえばPCM9Xのグライダー・モードの場合、ProgramMIX1で、MOTO→MOTO のミキシングをかけ、50%位置で-100%、0%位置では0%とします。
これもできない場合、オフセット量と上下のミキシング量を工夫すれば可能だと思います。いずれの場合もモーターを繋ぐ前に送信機のサーボモニター画面で所望の出力が出ているかどうか確認しておきましょう。
このミキシングは、モーターオフで飛行中、ちょっとしたエルロン操舵でスティックをスローから上げてしまい、不意にモーターが回ってしまうのを防止することにも役立ちます。

次にスポイラーです。

 

これもカーブミキシングを使います。まず、スポイラーはスロットルCHではなく、別の使用していないCH(例えば AUX4など)で動く設定にしておきます。レバーやトリムなどはシステム設定で切り離すか、動作量ゼロとします。バタフライミキシングなども切っておきます。SPOI→AUX4(スポイラーを繋いだCH) のミキシングで、スティック0%位置で-50%(所要量)50%位置から上では0%とします。これでスティック中立以下で徐々にスポイラーが立ち上がる設定になると思います。ソアリング中に勝手にスポイラーが開いては困りますから、このミキシングは左肩のMIXスイッチでON−OFFできるようにしておくと良いでしょう。
独立したスポイラーが無く、左右のエルロンを立ち上げてスポイラーとする場合、上記 SPOI → AUX4 のところを SPOI → FRPN(フラッペロン)とします。
これで、スポイラー全開〜全閉/モーターOFF〜ONまで、スムーズにスティック1本で操作することが出来ます。


     
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