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リリース・レバーを引っ張ると、「ガコン」というやや大きいショックがあり、離脱完了。
すぐさま曳航機が横にブレイクし、いよいよソアリングの開始です。
姿勢指示器がないので、姿勢の保持は外界とキャノピーの位置関係によります。慣れないとちょっと難しいかも。
ほぼ水平姿勢を保ち、バリオ(昇降率)をマイナス1-1.5(ノット表示らしい)にすると、最適な滑空速度45mphぐらいになります。速度基準のほうが判りやすい気がするのだが・・・
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通常、飛行機はエルロンで旋回するのだが、グライダーは傾くだけでなかなか旋回してくれません。アドバース・ヨーが発生するようです。努めてラダーを先行して操作します。だんだん慣れてくると、滑り計やキャノピーの外に貼られたヨー・ストリング(毛糸)を見ながら、滑りのない旋回を行うことが出来ます。
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慣れてきたところで、左右の急旋回(45度バンク)を連続して行ってみます。
今度はかなりラダーを強く使用する必要がありますが、バンク角が確立すればラダーを中立に戻す必要があります。
このへんが難しいところ。身体で覚えるまで少しかかりそうですね。
左右360度、合計720度連続旋回して、高度が300フィート程度しか低下していないのはさすが!
サーマルの中ではこのような急旋回を繰り返して、サーマルを逃がさないように操縦する。
急旋回による高度低下より、サーマルのリフトの方がはるかに大きいのだとか。
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サーマルやスロープ風を体験できなかったことがやや残念ではあるが、安定した気流の中で十分操縦感覚を味わいながら約20分、いよいよ着陸です。
まず、60mphまで増速し、ダウンウィンドに進入します。高度はあまり見ていないようで、飛行場が約45°下方に見えればOKとのこと。ベースターンの位置で、風向・風速に対する調整を行う。この日は殆ど風がないので、ベースターンはやや遠目。
パス角は約15度ぐらいか? 滑走路端の100メートルぐらい手前を狙って進入。必要に応じてスポイラーを出し入れして降下率を調整するが、姿勢を変えずに保つことで、速度をほぼ一定に保つことが出来る。
目標に近づいたところでやや機首を上げ、減速しながら滑走路に進入。わりと高速で接地します。
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スポイラー・レバーは車輪ブレーキも兼ねており、これを調整しながら元の駐機場所までカーブで進入、停止。なんともハイ・テクニックというか、適当というか・・・
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次のお客さんのために、機体を手押しして出発方向に向け、終了。
もちろん私もお手伝いします。
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今回の体験飛行でお世話になった、L-19曳航機のブライアンさん(左)、グライダー教官の松元裕子さん(中央)と記念写真。
ほんの短い時間でしたが、グライダーの飛びを味わうことが出来て大変為になりました。
もし次回があれば、もう少し長い時間でサーマルやスロープ(実機では、リッジ・ソアリングというらしい)も味わいたいな。
温暖で風光明媚な場所で、のんびりグライダーにでも乗って過ごすのもいいなぁとチョッピリ思ってしまいました。
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