CIVILのRC飛行機工房

こんなことやってみました

デジタル秤の怪

2005年6月10日


とても正確で便利なデジタル式の秤、愛機の重量管理にひとつ持っていても良いですよね。
でもこれが結構お高い。ところが最近、ホームセンターで「キッチンスケール」の名称で大柄な秤が安く販売されるようになりました。1Kを切る価格設定となっているところも珍しくありません。私も早速買ってきました。

さてこの秤、最小単位1g、最大秤量1kgということで、エンジン機に使うにはちょっと心許ない。何しろエンジンだけで1kgを超えるものもありますから・・・機体重量を測るときはまずパーツ毎に計って合計して・・・ああ、面倒くさい。どうせなら完成した機体をど〜んと上に乗せて量りたいですよね!
でも最大秤量は1kg、それ以上は量れない。量れないはず・・・なんですよね?

ところが!

そこで誰でも思いつく方法!
この秤、キッチンスケールですから、容器分の重量を差し引くためのゼロ点較正が出来るようになってます。ですから例えば、

・1kgの重りを乗せてゼロ較正
・重りを降ろして(マイナス1kgを表示)
・量りたいものを乗せる
・読みに1kg(重りの重量分)を足す。

これで何とか2kgまでのものなら量れるはず。でもやっぱり面倒くさい!
それにちょうど1kgとかの都合のいい重りなんてなかなか無いんです。863g足して・・・なんて、計算間違いしそう。

ところが、ここですごいことを発見!
よ〜く写真を見てくださいね。

1kg以上の物を乗せると表示はエラーになります。

ここでゼロ較正ボタンを押します。でも表示はエラーのまま。
しかしここで重りを降ろすと・・・・
なんと表示はマイナス1298gを表示、ということは????
量りたいものをそのまま乗せてゼロ較正すれば、マイナス表示ながらそのままの重量が表示されるんじゃないの?
これでどこまで量れるかやってみました。
新作機FLASH−RSの主翼+フロートは、1298g
全備状態の胴体は、1929g
これを組み上げて一度に乗せてみると、3230g だいたい合ってんじゃん!
じゃあ、精度は本当に良い?
そこで、先日全てパーツごとに分けて全備重量を計測したグライダー Mini Nimbus を乗せてみました。
先日の計算結果は2595g、さて計測結果は? 2592gです。まあ、誤差の範囲内でしょう。

どうですか? 1kgの秤でもっと重いものまで量る術。皆さんもデジタル秤を買って試してみては?
 (注:どんな製品でも有効な技かどうかは保証の限りではありません)

本ページの画像は、Canon IXY Digital50 で撮影、
VIX Ver. 2.21で加工し、作成しました


  
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