ここで、シゲちゃんに編集してもらったフライトビデオを紹介します。
水中舵の効きは良好です
翼端フロートのないレイアウトから、横風やプロペラのトルクで翼端が節水してしまうのは仕方がないようです。ただし、その状態でもラダー(水中舵)で直進することは可能ですし、ある程度速度がつけばエルロンで姿勢を立て直して水平に出来ますので問題ありません。また、ICON独特の操縦として、翼端を軽く水面にこすりつけながらループを描きながら離水する、といった技を見せることも出来ます。
機首からの水ハネ
プレーニングに至るまでのハンプ中に、機首から跳ね上げた水がスポンソンに被り、艇体が沈み込む事象が発生しました。このときプロペラも水を被るのでこれ以上の加速が不可能になります。
これは、機体重量が重い場合、重心が前方の場合に起こりやすいようです。
この現象はゆっくりと加速させた場合に起こりやすく、加速が早い場合はすぐにこの領域を通り越すので実質的な問題にはなりません。
また、水ハネを軽減するために、機首左右に小さな水きり板を設けて良い結果を得ています。
わずかのアップを引きながら走らせ、プレーニングから綺麗な離水ができます。
離水時にポーポイズの傾向はありません。
ただし、離水後手を離すと水に突っ込んでいきますので注意が必要です。また、かなりのアップトリムが必要で、最終的にはエレベーター後縁で約2mmのアップが必要でした。水平尾翼の取付角度が良くないのでしょう。あらかじめ、水平尾翼取付部付近の発泡材を切り込んで、わずかのアップをつけて尾翼を取り付けると良いかもしれません。
この形態で心配されたパワーON/OFF時の癖ですが、ダウンスラストがついていない割には意外なほど癖が小さく、あまり問題にはなりませんでした。
これは、スラストラインのみならず、主翼や尾翼の取付角との関係があるので一概に言えないのかもしれません。
ただし、全く癖がないわけではなく、約5度程度のダウンスラストをつけた機体が一番良い結果を得ています。
機体はかなりパワフルです。ロール、ループも問題なく出来ますが、ハーフスロットルで実機感あふれるゆったり飛行やタッチ・アンド・ゴーを行うのが本機の楽しみ方かと思います。
着水は、ポーポイズというほどではありませんが若干跳ねる傾向があります。
一度大きく跳ねても上手く姿勢をコントロールして水平を保てば次の接水時はたいてい跳ねずに停止します。
速度を十分落として、接線で着水すれば綺麗に降りられますが、風の強いときはなかなか難しいようです。
この跳ねる癖を軽減しようと、仲間内で船底にいろいろ手を加えて実験中ですが、まだどれが良いのかという結論は出ておりません。
本機は、発泡材製ということでとてもチープなものを想像していましたが、十分スケールアップにも耐え、機体の設定や調整でもなかなか遊べるものでした。
まもなく水温む季節となり、カッコ良くて手軽な発泡製ICONはますますあなたの周りで増殖するに違いありません!
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