「1号機の経験から・・・」
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1号機は、まともに飛行できるようになるまで、かなりの苦労を強いられました。
今回はそんな経験を生かして、製作初期からいろいろな対策、改造をしていきます。
主な項目としては、
1、重心位置の適正化
2、フロートの水離れ対策
3、パワー・ユニットの再選定
4、他機との差別化
ということで、早速完成写真。
今回は、渋い銀色で仕上げてみました。
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まず、フロート先端にウエイトの埋め込みです。
1号機では、適正な重心位置を模索して、何回もウエイトを調整し、フロートを切り刻みました。
今回はそんな失敗はしません。前縁から15mm、この重心に合わせるために左右のフロート先端にそれぞれ38g、計、76gのウエイトをあらかじめ埋め込みます。
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引き続き、フロートを改造していきます。
1号機では、水切りのためにフロートのエッジにバルサの三角材を貼っていましたが、大変手間がかかる割に、効果はイマイチでした。
今回は、0.5mmのプラ板をフロート側面に貼り付け、水切り(波消し)とします。
現物合わせでプラ板にフロート形状を書き写し、適当なカーブを作ってプラ板を切り出します。
フロート底部〜側面はプラスチックの板で覆われているので、必要な部分の塗装を落としてから接着します。 また、1号機では、ステップ部分を二重にすることで、プレーニング中の方向安定に効果が見られました。
2号機でも同形状のステップを追加することとします。
スチレンペーパーの断面をクサビ型に削り、スチロール用の接着剤で底部に貼り付けます。
水切り板と追加のステップを取り付けた状態が右の写真です。
このあと、フロート底部は、真っ赤に塗装します。
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ここで、今回製作に使用した接着剤をご紹介 まあ、こんなに無くても作れますが・・・
左手前:弾性エポキシEPO モーターマウントなど大事な部分に使用します。
右手前:スチロール用接着剤 100円ショップで購入。フロートの隙間を埋めるのに重宝しました。
その後:super-XとX2 プラスチック系材料の接着に強度も問題なく使えますが、硬化までのベタつきが・・・
左後ろ:マイクロバルーン エポキシと混ぜて肉盛りに使います。
その右:エポキシ(15分硬化型) 日本では売ってないタイプです。硬化時間と強度のバランスが素晴らしい!
後中央:スチロール用瞬間「ナンバー1」 フライングスタイロ・キットは通常の瞬間も使えるようですが、念の
ためにコレを使用
後右2つ:プラスチック用瞬間と、アクセレータ プラスチック部品同士の接着に。
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ついでに塗料も紹介
スチロール機の塗装といえば水性塗料と思いがちですが、密着が悪かったり、少しだけ含まれているアルコールで素材が侵されたり、あまり良くありません。
この、クリエーティブ・カラー・スプレーは油性アクリル塗料でありながら、スチロールを一切侵さず、色乗りや感想も抜群で、よく使用しています。
あとの3つはたまたま家にあったもの・・・・
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今回、モーターも選定し直しました。
1号機のモーター(左)は400クラスのKV1000で、9×8
3ブレードで20Aも流れ、苦肉の策でスロットルATVで出力を絞っていました。
今回選定は、Model MotorsのAxi-2212/26で、Kvが790というトルク型です。手持ちであった古いものですが、信頼性は抜群です。
差別化のために選定した4ブレードのプロペラで約15A流れます。たぶん丁度良いところでしょう。
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モーター取り付け方法が、リアマウントからフロントマウントに変更されたので、モーター取付用のバルクヘッドを作り、機首内に接着します。これは、強度+剥がれ防止のために、弾性エポキシを使います。
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だいたい目処がついたら、1号機同様、塗装からはじめます。
その前に、オリジナルの塗装が剥がれやすい部分がないか、マスキングテープを貼ってチェックします。
やはり1号機同様、主翼中央部の金色塗装部が弱いようです。
これは、剥がれると思われるところはすべてあらかじめ剥がします。
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1号機であとから座屈して割れてきてしまったフロート取り付け部付近には、スチロール用瞬間でマイクログラスを貼って補強しておきます。
あらかじめ接着部の塗装を落としておくことを忘れないようにします。
この部分は胴体内に隠れてしまうのでこのままでも見えません。
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キットの箱に印刷された罫書き線を基準に、フロート支柱を取り付けます。
1号機のときはあまり気にすることなくバッチリ正確に取り付きましたが、今回はまったくと言っていいほどうまくいきません。左右のフロートが、前後、上下、角度もばらばらに・・・・
シゲちゃんほか、すでに製作した皆さんもやはりここは相当苦労している様子。
私の1号機は「たまたま」上手くいっただけのようです。
かなり慎重に、支柱の長さ、角度を正確に計測する必要があります。
あとから修正するのは相当大変です!
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あとは、1号機から回収したサーボ(サーボベッド付)、バッテリー・ケース、パイロットなどを最大限利用し、かたちを整えていきます。
仕上げの方法もすべて同じ、計器版は厚紙にインクジェット・プリンターで出力して貼り、機番号はタトゥー・シールを使用。あとから表面クリアを吹いています。
キットから改造した点は、4ブレードのプロペラ。これは、同じフライングスタイロ・キットのスピットファイアに付属していたもの。
きっと3枚より4枚のほうが速く、強そうに見えるだろうと・・・(笑)
さて、この4ブレード用のスピンナーはどうやったかというと、
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まず、このような型紙をプリンタで出力。
直径50mmの円に、中心から直角に2本の直線。この程度の図形はパソコンで至極簡単につくれます。
そして、円に沿ってスピンナーを置き、直線が交わるところをマークします。ここにブレードが入る切込みを入れれば、正確な4ブレード用のスピンナーの完成です!
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「初飛行!」
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初飛行は、2013年11月3日、「秋の水上機とヨットの集い」にて行いました。
真ん中の写真は、1号機を撃墜した、シゲちゃん機とともに・・・・ この日は曇天無風、小型電動機の飛行にはもってこいの一日で、本機の特性を十分掴むことができました。
マッキ2号機は、飛んでしまえば何ということはないのですが、離水がちょっと厳しいです。
プロペラを4枚とし、回転を抑えたセッティングは、離水のためのスピードが足りません。
あまり迎え角が取れないフロート形状もあって、静水面での離水が苦しいようです。
ちゃんとプレーニングには入っているので、水離れは良さそうなのですが・・・・ 実は、当初、モーターは、Axi-2212/34
5100RPMの設定でした。
コレではさすがに物足りないので、Axi-2212/26
6000RPMに交換。
12月の集いにてリベンジに挑んだ結果、たったこれだけのことで離水性は大きく改善!軽快な離着水と、レーサーらしいダイナミックなフライトを楽しめるようになりました。
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