CIVILのRC飛行機工房

Mini Fighters from HOBBY KING

2012年5月

「はじめに」

 

最近時々利用している香港の通販ショップ「HOBBY KING」で小さな戦闘機を2機購入したのでレポートします。

最近、ラジコン技術誌などにも広告が掲載されている「HOBBY KING」では、主に中国製の飛行機やパーツ、モーター、バッテリーなど、大変多くの品物を扱っています。
中国製と聞くと、違法コピー商品や、安かろう、悪かろうのイメージがありますが、国内外の有名メーカーがさまざまな製品を生産委託しているのもまた事実。最近は品質も向上し、良い製品も増えています。

ここ、「HOBBY KING」のWEB SITEには、ユーザーが製品個々のレビューやディスカッションをする掲示板などがあり、気になった製品の評判を簡単に調べられるので、安心して品物を購入することが出来ます。
今回私が購入したのは、このショップ「HOBBY KING」ブランドのメッサーシュミットとスピットファイアの2種。さてその出来は?


パッケージは発泡スチロールの塊です。ちなみに、機体の材質も同じ発泡材ですが・・・
簡素で必要十分のパッケージですが、スピットファイアのほうは翼端がちょっぴり潰れていました。残念!

パッケージ内容を取り出してみました。

すでにモーター、アンプ、サーボが搭載され、綺麗に塗装済みの胴体と主翼、尾翼を組み合わせて接着するだけです。
左上の丸いものは機体を飾っておくスタンド、レビュー記事で「折れやすい」と不評であった3ブレードのプロペラは予備が1本ついています。

この機体を飛ばすために必要なものは受信機とバッテリーだけ。
今回は同じショップで2.4Gの小型4ch受信機と、2Cell800mAHのリポを同時購入しました。
機体が約5K、受信機が1K、バッテリーが0.5K、締めて6.5K、これが2セットで13Kです。
いいんかしら?こんなに安くて・・・・

機体の出来は、まあそれなりです。
気になったの、メッサーシュミットの水平尾翼の材料が少し反っていて、エレベーターの取り付けもちょっとズレていること。修正出来なくはなさそうでしたが、失敗してグチャグチャになるといけないのでそのまま組みました。

接着すべき部分は、尾翼のこの箇所だけです。キュッと綺麗に嵌まり込み、狂いはありません。
主翼はビス止めで、後から外せるようになっています。

エレベーターのリンケージは、ロッドの出口とホーンの穴が合いません。
また、ホーンの穴が小さくて、クレビスが入りません。写真のようにロッドを少し曲げて、ホーンの穴もガタが出ない程度に広げてリンケージがスムーズに動くようにします。

サーボは写真のように搭載済みです。
しかし、どういうわけか、メッサーシュミットのサーボは小気味良く動き問題ありませんが、スピットファイヤのサーボは、フルストローク1秒ほどもかかる激遅です。
ロットによる違いがあるのでしょうか?
初飛行はこれで決行しましたが、やはりどうにも舵の効き遅れが気になり、あとで俊速サーボに載せ換えてしまいました。

同梱されていた30gほどの鉄の塊。説明書にはありませんがどうやらウエイトのようです。これの機首先端に入れないと重心が合いません。
スピットファイアのほうは、もっと先のフロート先端に半分の15gの錘を埋め込んでいます。
スピットファイアのほうは、自作のフロートを履かせて水上機仕様にしてみました。
フロートは、ファンフライ機に使用するスチロール製のものを大きさを合わせて切断したものです。カーボンのロッドをスチレンペーパーでサンドイッチし、主翼にエポキシで接着しました。

水上機仕様のスピットファイアはラダーを切り欠いて可動にし、実機同様?方向安定の改善のために垂直尾翼下部にフィンを増設しました。
重くならないように、材質はスチレンペーパーです。

で、取り敢えず2機とも完成です。
小さくてもスケール感たっぷり! 飛ぶかなぁ〜

「飛行とまとめ」

 

まず、スピットファイア水上機のほうは、M湖の新年初飛行会でデビューしました。
寒くて風の強い一日でしたが、果敢に挑戦!
水上姿勢はまあまあで、若干フロートが水に貼り付く傾向がありますが、この日は湖面が波立っていたので簡単に離水。パワーも十分です。
サーボが鈍いせいか(前述)舵が残り気味で操縦が一苦労です。重心位置は取説どおり前縁から35mmの位置にしましたが、フロート付ではもう少し前に出したほうが良さそうです。

 

メッサーシュミットは、ホームグラウンドの尾西ラジコンクラブ飛行場で。
舵効きもシャープで安定性良く、こちらは問題なく初飛行を済ませました。
ゼロ戦LOVEの宮大工んも登場し、空中戦ごっこをして遊びました。

ここで気が付いたこと、この機体、京商のゼロ戦とまったく同じです。
全体の構造や使われているパーツ、プロペラさえも同じ!どうやら同じ工場で生産されているようです。もちろん、エルロン端面の処理とか細かい面ではゼロ戦が良く出来ているのは、日本のメーカーが厳しく指導しているからでしょう。
しかし、これと遜色ない飛行性能で、たった5000円で買えるとあれば・・・・

う〜ん、中国恐るべしです。
同じシリーズでもう少しいろいろな機種が出てくれれば、手軽な本機で空中戦やレースごっこも面白いですね。


  
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