STREGA Full Carbon
2013年3月24日 NEW
さて、今回は中国製のフルカーボン・グライダーSTREGA を紹介します。
中国製といっても侮るなかれ、今では欧州製の競技機にも引けを取らない性能と品質で、かつリーズナブルな価格が大変魅力な逸品です。
メーカーのRCRCM社 http://www.rcrcm.com/ は、大ヒットした2m級グライダー「Falcon」のZoom Model社が改称したメーカーで、本機、stregaのほか多くの魅力的なグライダーを発表しています。本機は、日本では、RC SAILPLANE.COM さん http://www.rc-sailplane.com/ より入手できます。
さて、送られてきた機体は赤白の大きなドット柄デザインが特徴的です。主翼に大きく書かれた機名「STREGA」のエッジが汚いのが残念ですが、それ以外は綺麗に塗装(ゲルコート)されており、色むらもありません。
組み立ててみると、主翼と胴体の合わせ目に若干の段差がありますが、まあ許容範囲。
それ以外の各部は正確に出来ており、捩れや曲りもないようです。フラップ、エルロンともに下ヒンジです。フラップの隙間を埋めるフィラー材の幅がやや小さく、大きくフラップを開くと後縁に干渉して動かなくなってしまうのが残念なところ。
このため、フラップの舵角は45度程度しか取れません。胴体前方、キャノピー式のメカ室まわりはカーボンが貼られておらず、2.4GHz対応であることが伺えます。
付属のクレビスはネジ部との噛み合いが悪いものがあり、固過ぎるもの、抜けてきそうなものは排除し、手持ちのものと交換します。受信機は、JRのDMSS 8チャンネル RG831B、ただし、送信機が12Xですので、テレメトリーは使えません。
サーボはTarnigyのメタルケース・デジタルサーボを選んでみました。エルロンにTGY-777MG(写真)、ラダー、エレベーターにTGY-306G、これらはとてもしっかりしていて作動も静かでスムーズ。これで1台30ドル以下とは驚きです。
フラップ用には手持ちのBLUEBIRD BMS-555DMGをそれぞれ2台、合計6サーボの構成です。これらのパーツは、Hobbyking http://www.hobbyking.com/で手軽に購入できます。さて、これらを組み合わせてまず台下で作動チェック。
送信機は、wing typeでVテールを設定。デバイス・セレクトでAUX2をインヒビットとし、デュアル・フラップを設定します。
ニュートラルと動作方向を合わせ、基本的な差動とミキシングをチェックしていると、大きく全サーボを動かしたときなど、受信機のLEDが消え動作が一時的にストップする現象に見舞われました。無負荷でこの状況では危なくて使い物にならないので対策を検討します。電源は、単3型Ni-MH 4セル(4.8V)を考えていましたが、これでは放電力が不足しているようです。
幸い、サーボもすべて6V対応品ですので、もう1セルプラスして6V仕様で使うことにしました。
バッテリーは細い胴体に収まるよう、2本+3本の変形配置とし、スイッチハーネスと一体化させ半田付けして作ります。最近の受信機は、ハイボルテージ対応になった分、以前より電圧低下には弱くなっているようで注意が必要です。
胴体内メカの搭載状態 選定したサーボはマイクロサーボ・サイズなので、サーボベッドにはべニヤを継ぎ足して大きさを調整し、スーパーXで固定しました。
Vテール用ロッドは細い中空のカーボンロッド(付属)にステンレス・ロッドを差し込み、長さを調節して瞬間接着剤で固定します。接着面を良く脱脂しておけば、強度的には十分です。
受信機アンテナは先端が導電体に触れないように、エクストラアンテナを含め、3本がそれぞれ90度を向くように配置します。主翼内 エルロン、フラップサーボ・ベッドは付属しています。
それぞれ、サーボに合うように若干の加工をし、ロッドが出る位置を避けるように削り込んで、主翼内にスーパーXで接着します。
サーボを借り付し、ロッドの長さ、動作量を調整します。
サーボを固定する前に、サーボホーンのネジを取り付けることを忘れないようにします。完成! 重心、舵角設定などは、RCRCMのホームページに、F3F、F3Bそれぞれ用のデータがあります。
私は、F3F用のセッティングに合わせた結果、機首のウエイトは110g、全備重量2350gで仕上がりました。
ちょっとメーカーデータよりも重いようです。なんで??
私が飛行を予定している弱風のスロープではバラスト無しでちょうど良いところでしょう。さて、初飛行が楽しみです。
本ページの画像は、IXY Digital 930isで撮影、
VIX Ver. 2.21で加工し、作成しました。