CIVILのRC飛行機工房

グライダー FOXの修理(主翼編)

by ちゃーりー
2008.10.26
Update 2008.10.29


前回スロープで悪条件の中投げてしまったFOXですが、回収の際立ち木にぶつけて破損してしまいました。
かなりショックでしたが、家に戻って冷静に被害状況を確認してみると案外軽傷?です。よって修理をする事にしました。

まずは被害状況の確認から。

右主翼は大破しています。内翼と外翼の境で分断し、前縁側が3ヶ所破損、内翼内側の後縁部にかけて上面プランクが断裂しています。
左主翼はほぼ無傷ですが、折れたカーボンかんざしが中に詰まって出てきません。どうしたものか・・・。
胴体はやはり右側フィレット部がひどく、かんざし受けがかなり後退してFRPがグズグズです。

なぜかキャノピーは無傷です。ベゼネイとカイリスも肝を冷やしたと思います(笑)私もホッとしています。パイロット人形とコックピットを再生するのは骨が折れますから・・・。

胴体破損部。

左側はノックピン位置がやはり欠けてしまっていますが、他は無傷です。
後、胴体底部が1ヶ所ひび割れしています。
思ったより被害は少ないです。 

右主翼。

外翼の付け根から前縁部に入っている発泡ウレタンが見えています。これが無かったら前縁はスパー付近まで食い込んでいたでしょう。スチコアと違って修理に瞬間が使えるというのも気に入っています。

あ〜、キャノピーが無事で、ヨカッタァ〜。(笑)

早速修理に取り掛かります。

写真では3分クッキングのような早業で後縁側プランクの断裂部がすでにくっついていますが、まあこれは本当にプランクを元通りに納め、低粘度瞬着を流しただけです。
カシオペアさんのこのキットにはプランク治具が付属していますが、それを残しておけば修理の際にも翼型を崩すことなく作業が出来ます。
胴体取り付け面付近のプランク欠けは拾い集めた部品をジグソーパズルのように貼っていきますが、必要であれば写真のように縦にブリッジを追加してから貼っていきます。


前縁側は定番の切り欠いてブロックを貼り付け、整形していきます。
 もう定番すぎますが、こうやって地道に修理していきます。

残りの前縁破損部も同様ですが、真ん中の大きい破損部はバルサブロックでは重そうですのでそれらしくリブを作り、プランクして前縁材を貼っていきます。プランクはやや厚めの3mmで、1mm程上面に出しておきサンディングすれば、元の面にピタッと合わせることが出来ます

主翼は作り直したほうがいいかなと思い、実は新たにキットを購入してしまいました。
しかし、破損状況を確認してみると案外行けそうなので修理してみます。

新しいキットはキャノピーが透明になっていました。やはりこういった要望が多かったのでしょうか?
大変素晴らしいキットで、ARF全盛の時代ですがこうしたバルサキットを送り出してくれるカシオペアさんに感謝します。
ちなみに新しい組み説(印刷も若干綺麗に?)を見てみると、レーザーカット木部セット\9600と・・・これを注文すればよかったか??

キットでは外翼と内翼はヒノキのかんざしで接合するのですが、私はφ5のカーボン棒でジョイントしてありました。幸いにも折れずにスパー間から飛び出していただけなのでベニヤのウエブを追加してからエポキシで元通りに接合します。
その他生き残っているプランク部も裏からバルサで裏打ちしてから接合してあります。
接合すると手が入らないので、片側にウエブや裏打ちを接着しておき、何度も外翼と内翼を仮組みして合わせを詰めておいてから接着しないと、後で痛い思いをします。

肝心な部分は写真を撮れず、いきなり接合後です。

かんざしが、パイプの10mm程中に入った所で折れてしまい、出て来ません。
以前もASK-21で同じような事があり、その時は折れたカーボンがささくれ立ってアルミパイプに噛み付いてしまい、大変でした。(結局ドリルで全部さらってしまった)
でも今回はまだ中に100mm近く残っていますのでドリルでも難しいでしょう。
リューターでささくれを慎重に取り除き、真ん中にも少し穴をあけてM2のねじが切ってあるリンケージロッドをわずかにねじ込んで引っ張り出せました。なるべく小さな径のねじにしないとカーボンが割れて広がってしまい、余計に取れなくなります。
以前も試したのですがその時はφ6のかんざしにM3をねじ込もうとして見事に失敗しました。(笑)
そして、いきなり主翼は生地完に。(笑)
ここまで、5時間程度でしょうか?今年もう一度スロープで投げるため(?)ハイペースで仕上げます。

次回は胴体の修理です。

グライダー FOXの修理(胴体編)執筆中

本ページの記事は画像も含めちゃーりーさんにご提供いただきました。


  
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