ねこやなぎ
彼女の名前は「プラージュ」。
魅力的な笑顔と素晴らしいプロポーションを持つ17歳の少女だ。
当然、男性からよく声をかけられる。
だけど彼女は一切興味を示さない。
そう、彼女はあるモノに恋しているのだ。ある日の夜、プラージュはなかなか寝付けずにいた。
眠れなくて困っていると、傍らにある1つのモノが目に飛び込んできた。
それは、かわいい女の子の絵が描いてある空気の抜けたビーチボールだった。
プラージュは、そのビーチボールに「バルン」と名づけて、今でも大事に扱っているのだ。
幼い頃からこのビーチボールで遊んでいるので、非常に愛着心があるのだ。もちろん、それは今でも変わらない。
プラージュは、バルンを膨らませると、こう語りかけた。「ねぇバルン、わたし眠れないの・・・。」 すると、
「プラージュ、外を見て。」 と、バルンが言った。そう、バルンはしゃべるビーチボールなのだ。
プラージュは窓の外を見た。そこは、月明かりに照らされただった。「そうだ、外へ出て遊びましょう。」
プラージュはバルンを連れて砂浜へ行った。
満月の空の下で、プラージュは生まれたままの姿でバルンと戯れた。
バルンについた水滴が月明かりでキラキラ輝いていた。
プラージュも同じようにその美しい体がキラキラと輝いていた。
プラージュは、満月に向かうかのようにバルンを放り投げた。
するとバルンは波打ち際に落ち、波に乗ってプラージュのもとへ戻った。
こうしてしばらく遊んだ後、プラージュは波打ち際に座り込んだ。「ああ、疲れたわね・・・。」 プラージュはバルンを見つめた。
「バルン、素敵・・・。」 次の瞬間、プラージュの股間が疼き出した。「あっ・・・。」
「プラージュ、どうしたの?」
「ねぇ、バルン・・・、お願い。」バルンは、プラージュの体を転がり、股間に辿り着くとおもむろに動き始めた。
プラージュは、バルンが股間を擦っている事に抵抗することなく身を委ねた。
別にプラージュが動かしてる訳ではない。バルンが動いているのだ。「ああ・・・、バルン、最高よ。」 するとバルンは、
「だって、私に出来る事といったら、これぐらいしかないもの・・・。」バルンの動きは次第に早く激しくなった。
「あっ、ダメよバルン。そんなに動いちゃ・・・。」
そして、その動きは小刻みになってきた。
「バ、バルン・・・、わたし・・・、もう・・・。」
「いいわ。一緒に・・・、いきましょ。」バルンは激しく動いたせいか、空気栓が抜けかかっていた。
プラージュが、「も、もうダメぇ〜。」 と叫ぶとバルンも、
「わ、私も・・・。」 と言った。その直後、バルンの空気栓が抜けたと同時にプラージュも果てた。
「きゃあああああん・・・。」
しばらくして、プラージュは自分の股間に手をやった時に、バルンの空気が抜けていた事に気付いた。
「ハアッ、バルン大丈夫?」
プラージュは、慌ててバルンを膨らませた。
プラージュのモノがべっとりついている事などお構いなしだった。
どうやら穴はあいてないようだ。「よかった・・。」
プラージュはバルンを洗った後、軽くキスをしてギュッと抱きしめた。
「気持ちよかった?プラージュ。」
「よかったわ。バルン、あなたは最高のビーチボールよ。あなたに出逢えてよかった。大好きよ、バルン・・・。」
「プラージュ・・・。」
「さぁ、部屋に戻りましょ。」この時プラージュは、3年前の「あの事」を思い出した。
第1部、「完」
Ballon de Plage〜大好きバルン〜 第2部