Ballon de Plage〜大好きバルン〜 「第2部」

「初めての時」

ねこやなぎ

それはプラージュが14歳の誕生日の夜だった。
楽しかったパーティーも終わり、シャワーを浴び終えて自分の部屋に戻った。
ベッドには、萎んだままのバルンが置いてあった。
プラージュはバルンを膨らませると、あいさつがわりのキスをバルンの頬にした。そして、バルンにこう語りかけた。

「ねぇバルン。今日ね、わたし14歳になったの。でも、あなたは何も言ってくれない・・・。
バルン、もしあなたに心があるなら、私にどんな言葉をかけてくれるのかしら?
わたしだったらこう言うわ。『あなたの事が大好きよ。』って・・・。」

プラージュはバルンをギュッと抱きしめた。しばらくすると、どこからか女の子の声がした。

「・・・プラージュ、・・・プラージュ。」

部屋にはプラージュしかいない。どこから声がするのだろうか。
プラージュは、

「・・・だ、誰なの?」

と叫んだ。すると、またあの声がした。

「プラージュ・・・。」

プラージュは今にも泣き出しそうになった。すると、

「プラージュ、私よ。ココよ。」

泣きそうなのをこらえたプラージュはバルンを見つめた。

「えっ?まさか・・・、バルンなの?」
「そうよ、プラージュ。」
「信じられない・・・、バルンが喋ってるなんて・・・。」
「だって、あなたが幼い時から私を大事に扱っていたから、気持ちが通じたのよ。プラージュ、誕生日おめでとう。」
「ありがとう、バルン。」

「そうだ、私から愛のプレゼントをあげるわ・・・。」

そう言うとバルンはプラージュの股間に転がり、ゆっくりとその股間を擦り始めた。

「な、何するの?バルン・・・。」

プラージュは慌ててバルンを止めようとしたが、バルンが止まる様子はなかった。

「私、あなたの事がとても好きなの。特に今のあなたはとても素敵よ。いいプロポーションだし・・・。私、あなたが羨ましいの。」
「ちょ、ちょっと何言ってるの?バルン・・・。」
「プラージュは私のモノよ。他の人にとられるなんてイヤ!」

するとバルンは、今まで溜まっていたフラストレーションが爆発したかのように激しく動いた。

「んふっ、プラージュの・・・、もらったわよ。」
「ああ〜っ、いやあぁぁっ・・・。」

バルンはさらに激しく動いた。いつの間にかバルンの空気栓のところで股間を擦っていた。
プラージュは、痛いのをこらえてバルンを止めようとしたが、抵抗できなかった。

「・・・バ、バルン・・・、わたしもう・・・あっ、何か出そう・・・。」

次の瞬間、プラージュの股間から何かが出た。

「あああああっっっ・・・・。」

プラージュは、バルンを手放したと同時に床に崩れ落ちた。

それからしばらくして、プラージュは起き上がった。

「ハッ、何これ?」

よく見ると、股間から左ふとももの内側にかけて血が付いていた。
そばにあったバルンの空気栓から黄色いビニールの部分にも血がついていた。
そう、プラージュはバルンによって強引に奪われたのだ。

「バルンのバカァ〜・・・。」

そう言うとプラージュはバルンを床に叩きつけ、泣き崩れた。するとバルンは、

「ごめんなさい。こんな事になっちゃって・・・。」

と言うとプラージュはバルンを抱きしめて、

「ううん、いいのよバルン。このプレゼントは一生大事にするわ。ありがとう、バルン・・・。」
「プラージュ・・・。」
「ねっ、もう一回しましょ。次はやさしくね。」
「やだぁ〜、プラージュったら・・・。」

バルンとプラージュの愛情は、この時さらに深まった。

第2部、「完」

Ballon de Plage〜大好きバルン〜 第3部