NEWマシンへ 

「ユキちゃんはそろそろグレードアップしないのですか?」

そんな声がちらほら聞こえてきた今日この頃、私も考えないわけではありませんでした。
最近ビデオエンコードなどの重い処理を行う機会が増えてきたことや、会社の事務用PCの性能がついにユキちゃんに追いついてしまったことなどで、物欲が沸きかけていたところでした。
そんな時またまた東京に行ったものですからたまりません。
緊急に機種選定をして一式買い揃えてしまいました。

機種選定:

今回は、CPU、マザーボード、メモリーと、追加のHDDを購入しました。

CPU:

急激に値段が下がってきた、pentium4 3GHzクラス 31.8Kでした。
現在は3.2GHzが最速ですが、値段的にはいきなり高くなります。Hiper Threading 機能で、3GHzクラスでも満足した性能を発揮するでしょう。
また、Athlon系のほうが安いのですが、マルチメディア関係の処理はpentium系とintelチップセットのほうが安定していると聞きます。

マザーボード:

これがよくわかりません。ショップで相談して評判の良いものから選ぼうと思いました。
結果、薦められたのがASUSのP4P800、Intel865チップセットの中堅機種、もちろん、HT対応、メモリーはDDR400のデュアル駆動です。S-ATAのRAIDと3COMのギガビットLANも搭載して13.2K、なかなかいいところでしょう!
そうそう、私のセオリーとして同じ性能ならばファンレスを選ぶということがあります。その点でもこの製品は合格です。

MEMORY:

デュアル駆動を考えると、256MB×2枚か512MB×2枚、思い切って512MB×2枚の1GBとしました。最安値では512MB=7.4Kというものがありましたが、ショップの薦めでデュアル駆動も動作保証するという、9.4Kの製品を選択しました。
それにしてもメモリーも安くなりました。

HDD:

最近私の中で信頼感の高まっているSeagateの製品です。Barracuda ST3160023A(160GB) 13.2K。
流行のS-ATAのモデルではありませんが、キャッシュを8MB積んだ7200rpmモデルです。

これらをユキちゃんのケースに組み込み、山羊(牛?)の皮をかぶった狼(笑)を仕上げる予定だったのですが・・・

最大の誤算だったのがこれ。ユキちゃんに使っていたGatewayのケースはATX汎用品ではなく、バックパネルが全く合いません。汎用のケースならばパネル部はマザーボードに合わせて交換できるようになっているのですが、このケースは作り付けで、改造するにも多大な苦労を強いられそうです。そこで泣く泣くこのGatewayのケースを使用するのは諦め、新しいケースを探しにいくことにしました。
7.4Kの小奇麗なケースを見つけて購入。USBポートも前面に引っ張れるようになっているので便利そうです。しかしちょっと電源が心許ない。「永久保証」で話題の新製品 AcBel の400W電源(10.8K)を見つけ、これも購入してしまいました。手痛い出費です。

パーツの組み込みはまったくのノープロブレム。
今までユキちゃんに使っていた主要コンポーネントはそのまま子供用に再利用することにします。
USB2.0インターフェイスは新しいマザーには標準搭載されていますのでもう必要ありません。RICOHのCD-RWドライブも残してやることにしましょう。移植したのは、データ用の120GB HDD、DVD-Rドライブ、GIGAMOドライブ、RADION7000ビデオカード、IEEE1394インターフェイス、TV/ビデオキャプチャカードの6点です。
メール、ブックマーク、設定ファイル、アプリケーションデータなどは、この120GB HDDにコピーしてバックアップしておきました。

 

まず最小構成としてOSをセットアップします。データ用HDD、GIGAMOなどはトラブル防止のため外しておきます。LANのケーブルも外しておきましょう。
正常に電源が投入されるのを確認し、Windows XP のCD-ROMでブートし、セットアップを行います。
その後、これらの機器を順次接続して動作確認を行いました。
システムのプロパティーを見ると、1GBのメモリー、2つのCPU!が認識されています。嬉しくなっちゃいますね(笑)
Windowsのアップデートを行ったところで、いきなりマシンがフリーズ!これは大問題!と思ったのですが、RADION7000のドライバを少し古いバージョンに戻すことで解決しました。
その後、これまで使っていたソフトを順次インストールし作動を確認しました。

さて、各アプリのセットアップもおおむね終わり、その使い心地等をまとめてみたいと思います。

まず良い点

さすがに速いです。画像編集を含む普段使いでは全くストレスを感じません。
TMPEG Encoder を使ってビデオのエンコードを行ってみましたが、概ねこれまでの半分ぐらいという感じです。まあ、さすがに5時間かかるものが2時間半になったからといって、実行上あまり有益とも言えませんが。
そうそう、HT対応ソフトではちゃんとCPUが2つと認識されていて、なんだか気持ちがいいです。これがいちばんいい点かな?(笑)

ちょっと不満な点

最近のマザーボードはどれも同じようですが、サウンドカードはオンボード、しかし、MIDI/JOYSTICKポートはついていないというものが殆どです。本気も例外ではなく、今まで使っていたプロポ型ジョイスティックが使えなくなってしまいました。
JOYSTICKポートを取り出すブラケットはオプションであるようですが、どこの店にもそんなものは置いてなく、注文してもいつ来るかわからないということです。マザーにはそれ用のピンコネクタはあるので、アダプタを自作するか、あっさり諦めてUSBのジョイスティックを買うか、ということになります。

どちらとも言えない点

ファンレスのマザーと静音電源を奢ったことで、本気はすこぶる静か・・・・と思いきや、意外とCPUファンがうるさいことに気が付きました。
さらにこのCPUファンにはセンサーが付いており、温度に応じてファン回転数を変化させています。そしてその回転数が普段から結構高い!
3Dのスクリーンセイバーを作動させると「爆音」になっちゃいます。
まあ、それでも今までのユキちゃんよりも静かではありますが。
現状、ケースファンがひとつもないので内部の温度が上がりやすいのかも。1つぐらい低回転のファンを回しておいたほうが良いかもしれません。

このニューマシン、結局、マザーボード、CPU、電源からケースまで変わってしまいました。
これはとてもユキちゃんのグレードアップとは言えません。そこで、ここいらで初心に返る意味も込めて自作をはじめた当初のマシンと同じ、2代目「タマちゃん」と命名することにしました。


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