2011.10.1〜2
60's ソアリング・クラブ?
「2011秋のスロープ・ミーティング in 白山一里野」
毎回、少しずつタイトルが違うという声も聞こえますが・・・・(笑)
去る10月1日、2日、高齢の...もとい!、恒例の 60's ソアリング・クラブ?スロープ・ミーティングを、石川県一里野高原スキー場特設会場にて行いました。
今回はかなり早くから日時を決め、予定をやりくりしていただいたおかげで、参加者は泊まり19名、日帰り4名、合計23名もの参加があり、秋のさわやかな高原でスロープソアリングを楽しみました。天候予報は最悪で、メンバーは土砂降りの雨を覚悟しましたが、幸い土曜日は良く晴れ上がり、日曜日も3時ごろまで曇りで雨は降らず、一時は上空に10機が同時に舞うなどかなり条件の良い時間もあり、今回もEMC2さんのスケール・グライダーが初飛行し、大いに盛り上がりました。
「1日目」
今回は、いつものBRC、GH、NMFCのメンバーや、夏のミーティングにもお越しいただいた神奈川からBOSSさん、また、福井FRCから6名の参加があり、懐かしい顔、久しぶりの再会に話が弾む、楽しいミーティングとなりました。
1日目の風は、一里野らしいサーマル交じりの柔らかな風。時折リフトやシンクを繰り返す、重量級や抵抗の多いスケール機には若干苦しい条件でしたが、皆さん果敢にフライトに挑戦! その結果・・・・ (笑)
まずは、参加の皆さんをご紹介 BOSSさんは、前回7月のミーティングに続き2回目の参加です。今回もご覧の大型機を含め、クラシックなスケール機や大型ソアラーなど10数機をワンボックス車に詰め込んでやってきてくれました。
1年ぶり?の参加になるB-31Superさんです。
クラブのメンバー、ITOHさん、Fairyさんとともに、大量の機体を持って参加。全部組み立てるだけで半日とか?
往年の名機から、最新のカッ飛びグライダーまで、さまざまな機体を飛ばしました。
写真のBD-5はデジコン製の古い機体をレストアして持ち込んだもの。残念ながら条件がいまいちで、今回の飛行は断念しました。西三河から参加のmaguさんと、前回初飛行した Faverite です。
グライドテストで破損した機首部もまったく分からないぐらいに修理完。機体の仕上げの美しさはピカイチです。ピットでみんなが惚れ惚れして眺めている光景が見られました。
このほか、シャーレのディスカスなどを飛行。福井FRCの二階蔵さんは、懐かしい On Air での参加。これでグライダーが流行りましたよねぇ〜
ちょっと重いんだよ〜、と言いつつ、まだまだ現役で良く飛びました。福井メンバーは、このほか、nobbyさん、飛来さん、持金さん、山形さんが、お泊りで参加です。
最近なかなか忙しくてご無沙汰のシゲちゃんも、今回は何とか都合をつけてフル参加してくれました。
写真の機体、エクスキャリバーに2台のカメラを搭載し、空撮。どんな画像が撮れたのかな?ラジコン以外にもいろいろな記事を掲載している、シゲちゃんのブログは こちら
こちらはCanaryさんです。
なんと、前日に風邪をこじらせてしまったそうで、酷い声での参加でしたが、スロープでは元気いっぱい!
プロムナードで一日楽しんでいるほか、素晴らしい写真もたくさん撮影してくれました。
(本レポートに使用させていただきました。感謝!)Fairyさんは、ご覧のカラス型飛行機?に大苦戦。
どうしてもまっすぐに飛ばず、投げたところに突っ込んでくる場面も・・・・
どうやら、暑さで黒いフィルムが縮んで、翼が複雑にねじれてしまっている様子。
だめですよ〜、整備不良は!このほか、2日目は、Art Hobby の Zuni が爽快に飛んでおりました。
毎回素晴らしい機体を準備してくる、EMC2さん。
今回はご覧の大型プライマリーを自作してきました。例によって送信機を「はいっ」て、CIVIL に手渡して、機体をさっさと投げちゃうところは非常に大胆です。今回は、見事に飛びました。
変な癖もなく、のんびりムードでフライトを楽しんでいましたが・・・・・
オーナーが操縦中に若干風が変わり、回収が間に合わずに機体は木の上に。諦めかけたそのとき、救世主「猿人」が!
BOSSさんが軽々とした身のこなしで木に登り、枝を揺らして機体を回収してくれました。
本当に助かりました。ありがとうございます。回収なったプライマリーを手に、記念写真??
日曜日は他の大会に参加されるという、TRC加藤さん。
土曜日の昼までの短い時間でしたが、名機サギッタの初飛行が成功して大満足。
「1日目・夜」ケリエ山荘では嬉しい出来事が待っていました。
お世話になっているケリエの女将の娘さんが無事ご出産。女将は「おばば」に。
どうもおめでとうございます。大変な時期に大勢でお邪魔しちゃってすみません・・・いつものフランス料理も、今晩はまた特別に美味!
女将からワインのサービスもあり、飲みながら、酔いながらの近況報告も。仕事で来られなかったカシオペア加藤さんからは今回も素敵なプレゼントがありました。
小型機用に重宝する専用のヒンジテープと、フィルムの剥がれを抑える新製品、フィルムウレタン!
かゆいところに手が届くようなニッチ商品です。
福井の飛来さんからは、自作のプロポフックのご提供もあり、ジャンケン大会で盛り上がりました。
「2日目」
朝から曇天、予報は雨でしたが、まだ降り出す気配はありません。とりあえず頂上に上がってみることに。
グライダーを出していると、遠くで立ち木の揺れる音が。
なんと、あちらこちらからお猿さんが出現、我々を威嚇するかのように睨んでいます。
「いやいや、別に場所を荒らすつもりはないんだよ〜」風は若干冷たく、ほぼ真横からの微風です。 この日、日帰りで参加は、FRCの菅安さん。
グライダーは、リトラクト・パワー・ユニット装備、EPPのDG-1000。
良いとはいえない条件の中、上手に飛ばしておられました。山形さんもアーバンでフライトに挑戦!
やっぱりね〜、条件が悪いうちはモーターがついてないとさっ、主にピュア・グライダーの皆さんは、ちょっと様子見です。
「もうちょっと風が良くならんとなぁ・・・・」やはり日帰り参加の、石川イトウさんが到着。
早速? 昨日藪の中に消えた飛来さんのハンドランチ機を探してきてくれました。
幸い、引っかかっていた高い木から落下し、地面にあったそうです。深い藪の中から機体を手に上がってきてくれるイトウさんに感謝!昼近くなり、少しずつ条件も良くなってきました。
満を持して、Arex のフライトを開始するnobbyさん。
この真剣な表情を見よ!それを見ていたCIVILも、同クラス機 Falcon を発航
Falcon (下)は、Arex (上) のコピーだと言われています。
しかし、こうして2枚並べてみると、若干の違いがあることが分かります。
Arex は2段上半角ですが、Falcon は、中央のみの1段上半角。水平尾翼の大きさも若干違います。
性能は??
どちらも爽快な走りを見せてくれました。
BOSSさんが、DG300 ELAN を持ち出しました。
この大型機をひょいっと一人で飛ばしちゃうんだから、慣れたものです。
優雅に、ダイナミックに飛んでいた ELAN でしたが、ここでトラブル発生!
写真でわかるでしょうか? 左フラップのヒンジが切れて、舵面が宙ぶらりんに。
何とかエルロンで水平を保ち、フラップの使えない機体を高速で緊急着陸させました。
さすがです!
機体を無事回収し、BOSSさんにもほっと笑顔が。
奥様もニコニコです。さらに条件が良くなったと踏んで、EMC2さんが持ち出したのは、スリングスビー T-31
夏の初飛行では藪の中に不時着し、まだ満足にその飛びを味わっていなかった同機も、この日はゆったりと豪快に飛行しました。抵抗が大きすぎてスピードに乗らないと感じたこの機体も、同日の風では浮きを押さえるのに必死なほど。
何度も目の前を往復させ、クラシックなスタイルを間近に堪能させてもらいました。
maguさんもプロポを持って、この機体を堪能。
素直で操縦性の良い、飛ばしやすい機体とのこと。
彼の素晴らしい着陸で、T-31のリベンジは無事終了しました。
着陸したT-31を回収してくる皆さん。
オーナー、EMC2さんも満足そうです。こうやって見ると、かなりでかい機体であることが良く分かりますね。
午後3時、迫り来る雨に追い立てられるようにして撮影した記念写真。
撮影者のミノリッチさんが写っていませんがご容赦! このあと、10分もしないうちに土砂降りとなりました。クリックすると、印刷用の大画像が開きます。(420KB)
今回、2日目はちょっと雨に降られたものの、おおむね良好な条件の中、今シーズン最後の秋の高原を満喫し、また来春の再会を誓って、白山一里野高原をあとにしました。
本レポートの写真は、CANARYさん、ミノリッチさんほかにご提供いただきました。
どうもありがとうございました。