2017.9.30-10.1

60's Soaring Club? 秋の例会
「スケール・グライダーの集い
@白山一里野 2017」

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2017年9月30日〜10月1日、恒例の 60'sソアリング・クラブ?秋の例会を、白山一里野高原特設会場にて開催しました。 
今回は、「スケール・グライダーの集い」と銘打って、会員、EMC2(内山)氏製作のビンテージ機を一堂に集めお披露目したいという思惑にご賛同いただいた方が多数。EMC2さんの声かけで、古くからのベテラン諸氏や、カシオペア社長加藤氏、サーマル工房社長谷村氏ご夫妻もお招きして盛大に開催されました。

(注:本場所は特別に許可を取って使用しています。部外者の飛行は出来ませんのでご了承ください)


「1日目」

天候はほぼ快晴! 朝のうちはまだ風が弱い一里野です。
この間に、今回の主目的であるEMC2さん製作のグライダーを各自組み立てお披露目します。
これらの作品は、工作室整理のために、EMC2さんから皆さんに譲られたもので、今回は全12機のうち9機が揃いました。

9機ものビンテージ・グライダーを並ぶと圧巻です。
久しぶりの全機集合で、EMC2さんも嬉しそう。

それでは、今回参加の9機をすべて紹介しましょう。

まずは、Ka-8とミノリッチ氏。黄色いKa-8も珍しい。
自宅保管中に誤って胴体を破損させてしまい、修理・ペイントを終わっての参加です。
ミニモアと、豊田の林氏。クラシックなミニモアが素敵です。
実は、以前の練習飛行の最中に墜落破損・・・・一時は、修復は難しいと仰ってましたが、何とかイベントに参加させたいと頑張られました。当日は見事な飛行でした。

「間に合わせろと言われればなんとかやっちゃうのがサラリーマンの性・・・」だそうで、(笑)

スリングスビーT-15、キットから大改造して作った機体だそうです。
この小ぶりな機体は、大きな身体のyogorouさんに譲られました。
L-Spats55と、おとと氏
フルスクラッチで自作された機体は圧巻の出来映え。
パイロットはショーン・コネリーが搭乗しています?
三田3型改と、B-31Super氏
サーマル工房製キットを改造製作、コックピットを忠実に再現。古い汚し塗装がビンテージ感を盛り上げます。
こちらは、EMC2氏にしては珍しい発泡機、クラリス
それでもきれいに塗装してスケールらしく仕上げてあるところはさすが!
現オーナーは、canaryさんです。

こちらは大きい! 1/3.8スケールの、スリングスビーT31は福井の飛来さんに譲られました。
この機体、一般的なカンザシがなく、主尾翼で大小のボルト合計20本を締めなければならず、組み立てには30分以上かかるそうです。

(ラジコン技術 12月号に紹介記事を掲載予定)

筆者CIVILは、ドイツでたった2機だけ製作されたという流麗な機体、マスターレを譲り受けました。
実は、EMC2氏のグライダー史上、最も操縦が難しかったのがこの機体。昨年秋の初飛行時はたった1ターンで緊急着陸を余儀なくされましたが、今回は重心位置の調整で見事に空高く舞いました。

(ラジコン技術 11月号に紹介記事を掲載)

R-11bチンボラは、この日、EMC2さんから、maguさんに譲られました。
この機体は、EMC2氏が以前、難聴を患われてRCを辞めようと思われたとき、「皆さんから勇気をもらったから」というお礼の意味で製作されたもの。
機名の「チンボラ」とは、「仲間」という意味があるそうです。

(ラジコン技術 2018年1月号に紹介記事を掲載予定)

EMC2氏を囲んで記念撮影 壮観ですね〜

残念ながら今回参加できなかった3機もご紹介

レーンバザードと、
「ラジコン機自作人-絶滅危惧種」さん

スリングスビーT21
シゲちゃんのところにお嫁入り
(T-31、グルナウベイビーとともに)

Hol's der Teufelと、
「修羅場でバンバン」さん


さて、EMC2氏を囲んでのビンテージ機写真撮影会?も一段落するころ、一里野らしい軟らかい上昇風が吹き始めました。
皆さん、続々と自慢の機体を発航します。今回は、イベントということでスケール機を優先させてもらいました。

番ちょじじいのプライマリー、SG-38
ちょっと手投げが上向きではないかい? でも無事に飛びました。
いつもはカシオペア製小型機を持参する、かわうそ君も今日のためにKa-8を製作して参加。
ちゃんと実在する機体に塗ってあるらしい。でももちろんパイロットはかわうそ君(笑)
初飛行で見事に飛びました。
maguさん(中央)は、今日、チンボラを譲られるために無理矢理参加です。(笑)
お忙しい中、ありがとうございます。
久しぶりにスティックを握るとのことで、CIVILのHyperを借りて腕慣らし。
埼玉から参加のBOSSさんはおちゃめな被り物で・・・
もうすぐハロウィンですからね!
石川県から参加の西川さん。
機体は、グルナウベイビーでしょうか?とてもクラシックな色に塗られ素晴らしい出来栄えでした。
確か、竹牟礼さんのスリングスビーT-21
EMC2さんの機体といい、本機といい、ゆったりとした素晴らしい飛びをしますね!
SA291 清水さんのKa-8
モーター付なので、風がない時間にも自由自在に飛んでいました。
いつの間にか、DSまで!
かわうそ君、やっぱりアルウインドも持参しています。
やはりこの方が安心して飛ばせる?
yogorouさんは、朝から機体捜索に奔走してくれました。
どうもありがとうございます。
石川イトウさんは何年振り?
小型ながらも、レーベンシュベルバーを製作し、久しぶりに参加してくれました。
プロポはB-31Superさんが握っていますね。
この日は、全く同じ塗装のBD-5Jが2機参加
それも同時に飛行するもんだから、見間違えないかとハラハラ。
これは、B-31Superさんの機体
こちらは、hiraokayamaさんのBD-5
よく見るとパイロットの大きさが違う。
まめさんのウルフを番ちょが手投げ
この機体もクラシックでいいですね!

飛行動画(豊田の林さんご提供)

遠く、福山から星野さんは、兵庫県の安井さんとともに見学参加。
古くから、スケール機を含む様々なグライダーを手掛けられたベテランさんです。
今回は、機体もないし保険も切らしているからと、取材に徹しておられましたが、次回はきっと機体を持ってご参加いただけることでしょう。
ミノリッチさんのDiscus-CSも健在です。
60's ソアリング・クラブ?は実はこの機体から始まったといっても過言ではない。
製作・調整にコツが必要だったこの中華製の機体に関する情報交換からすべてが始まった?
条件が良さそうと踏んで、CIVILが昨年初飛行に失敗したマスターレのリベンジ・フライトです。
重心位置、舵角、ミキシングなどの調整により、今回は安定してフライトすることが出来ました。

飛行動画(豊田の林さんご提供)

京都から初参加、佐々木さんのMg-19 Musgerが発航
ガル翼の美しい機体は素敵ですね。
SA291 清水さんがASK-18を発航。
このあと、筆者の同型機と編隊飛行を行いました。
番ちょじじいのシュワイツアー1-26
デカくて、重い! 何度か手投げに失敗していました。(笑)
飛んでしまえば何とも豪快な飛び! 同時に飛行していたCanaryさんの「崑崙山」と衝突して木っ端みじんにしてしまいました。

番ちょ曰く、「デカい方が勝つ」

現代スケール機も素晴らしい!
飛来さんのASW-28はこの日も爽快なフライトを見せてくれました。

3時を回ったころ、カシオペア「名人」加藤さんと、初参加のサーマル工房、谷村氏ご夫婦が到着。
早速サーマル工房ファンの面々が機体を持って集合し、記念撮影です。

まずは、EMC2さん、maguさんがR-11bチンボラとともに
あれっ?これってサーマル工房製?
いやいや、実は、この機体のカンザシを作ってもらったそう。
CIVILはASK-18とともに。
繊細で正確な作りに感動しましたね〜

(ラジコン技術 9月号に記事掲載)

B-31Superさんの三田3型改と、川瀬さんのウルフ
川瀬さんはサーマル工房の大ファンで、社長にお会いしてかな〜り緊張気味!
谷村さんは、1/4スケールのKa-8b HERITAGEを持参されました。
準備中にもいろいろ質問の嵐で、なかなか飛ばさせてもらえません。
日暮れが迫る中ようやくフライト。
このような大型機でも自分で手投げ出来るというのが谷村さんのこだわりとか。
でも筆者は失敗するのが怖いので殆ど人に頼んじゃいます。
逆光、シルエットのKa-8もすばらしいですね。

デモフライト動画(豊田の林さんご提供)

このような写真では大きさが分かりづらいのですが・・・・
交代で何人かがスティックを握らせてもらいました。
さすが、大型機のゆったりとした飛びは素晴らしいものでした。

「1日目・夜の部」

今回の宿泊は、初めての宿「ホテルつるのや」さんです。
素朴な田舎料理をいただきながら、初めての方々に感想を伺ったり、親睦を深めあう時間。
ここで今回もう一つのイベントが・・・・

実は、このようなEMC2さんのフィギュアを作っておりました。
氏からグライダーを譲られた皆さんの賛同で、何か記念になるものを、ということで、今回、お礼の気持ちを込めて、EMC2さんへプレゼントしました。
プレゼンターは、おとと氏にお願いしました。
EMC2さん、もう少しで涙腺崩壊だった・・・ということです。
氏は、「もう引退」と宣言していましたが、来年までにもう1機、クラニッヒを製作すると宣言してくれました。
楽しみに待ちましょう!

そのほか、久しぶりに参加してくれた、石川イトウさん、maguさんもぜひまた参加すると約束され、宴は遅くまで盛りあがりました。


「2日目」

CIVILが会計をやっている間に、そそくさと山に上がった面々、今回は特に出だしが早かったような?
ここで、能登観光をしてから帰るという谷村夫妻、月曜日早朝から出張という星野さん、安井さんとはお別れです。

2日目は残念ながら終日東風で浮きが期待できず、モグラが時々上がるだけで、のんびりとした一日になりました。

日曜日のみで初参加の、地元石川県、田中さん、鈴永さんもやや残念そう。
彼ら元々は、BRCというバイクのグループだそうです。
風がないので、Saltoをスロープでかっ飛ばして遊んだCIVIL
無事回収してホッと一息です。
yogorouさんのスイフトS-1
これも豪快に飛びます。
ガンガンにスロープを攻めながらアクロ飛行を見せつけてくれました。

そのほか、フライトした機体の写真をいくつか・・・


今回は、「スケール・グライダーの集い」ということで、フライトもスケール機を優先します。と宣言しましたので、実は出席が心配でした。しかし、30名を超える多くの人が興味を持ってくださり、集まっていただけたことに感謝いたします。
幸い、初日のみでしたが天候にも恵まれ、飛ばされる方も、見学の方も、クラシックなスケール機を堪能していただけたのではないかと思います。

このようなビンテージ機が優雅に舞い、また、広い芝生に着陸することが出来る、さすが一里野、という声も聞かれました。
「スケール機の聖地」なる言葉も頂きましたが、お恥ずかしい限りです。

ご協力いただいた60's会員の皆様、どうもありがとうございました。来年もまたこのような集いが出来るように、企画、運営していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、ご参加の皆さんからご提供いただきました多くの写真、ブログの記事等以下に紹介させていただきます。
(注:予告なくページが追加されたり、削除される可能性がありますのでご了承ください)

 

本ページに使用させていただきました画像は、canaryさん、かわうそさん、yogorouさんほかにご提供いただきました。