2011.7.9-10

60's ソアリング・クラブ?

「初夏のスロープ・ソアリングの集い in 白山一里野」

 去る7月9日、10日、60's ソアリング・クラブ?では、石川県一里野高原スキー場特設会場にて、スロープソアリングの集いを行いました。
 今年は、春の震災の影響や、自動車業界の休日シフトなどもあり、残念ながら参加を見合わせた会員も多くありましたが、最終的には宿泊14名、日帰り6名、合計20名もの参加があり、初夏の高原でスロープソアリングを楽しみ、また、いつものフランス料理の宿で親睦を深め合いました。

 心配された天候は2日間とも晴れ、イベント初日に北陸地方の梅雨明けが宣言されるなど、絶好の天気に恵まれました。
 風も一里野らしいサーマル交じりの柔らかな風が吹き、初飛行のスケール・グライダーが3機も飛ぶなど、大いに盛り上がりました。


「1日目」

 今回は、都合で参加を見合わせたいつものBRC、GHのメンバーに代わり、遠く神奈川からBOSSさん、また、福井FRCから7名もの参加があり、かなり新しい顔ぶれでのミーティングとなりました。

 注:初日と2日目の写真が一部入れ替わっているところがありますが、ご容赦ください


遠く神奈川から参加のBOSSさん、この機体は往年の名機、サギッタでしょうか?
2日間、大〜小さまざまなグライダーの見事な飛行を見せてくれました。

EMC2さんが持ち込んだのは、サーマル工房の新作、三田3型改。
初飛行はCIVILが担当、だって、「はいっ」って送信機渡されちゃうんだもの・・・・
モーターも装備していますが、微風でも大変浮きが良く、その穏やかな飛びと操縦のし易さが印象的でした。
ところが、こちらはそうは簡単にいきません。
4mを超えるクラシックなグライダーは、スリングスビー T31B キルビー・カデット。
オープン・コックピットで、主翼の下にはイギリスの国旗がはためいています。
こちらもCIVILが初飛行担当、だって、「はいっ」って送信機渡されちゃうんだもの(その2)

発航した瞬間、かなり機体の抵抗が大きいと感じました。なかなかスピードに乗らず、上昇出来そうで出来ない、苦しいフライトが続きます。若干シンクに入ったところで大事をとって緊急着陸。
幸い無傷で回収出来ました。

maguさんのFaveriteも初飛行です。
まずは、ゲレンデでグライドテスト・・・は、やらない方がよかったか?
ゆるやかに見えても、ゲレンデの傾斜のほうがグライダーの滑空比よりも大きい!
したがって、いつまでたっても着地できません。ゲレンデの端を行き過ぎそうになって慌てて旋回、機首を壊してしまいました。
前にもこんなことがあったかな〜、一里野ではグライドテスト厳禁です。(笑)
もちろん、修理後はスロープでちゃんと飛びました。
その様子を見ていたCIVILのハビヒトはいきなりスロープでの初飛行を決行!
翼長2.6m、3.6kgとかなりの重量級で、なかなか上昇流を捕まえることが出来ません。失速しないように丁寧な操縦でガマンのフライト。
おかげで何とか上昇することが出来、無事にゲレンデに着陸することが出来ました。
この機体、強風下では抜群の性能を発揮するらしいですが・・・・
宮大工んは、奥さんのマキちゃんと参加。とっても仲良しで羨ましいですぅ
この日もゴーグルを覗きながら幽体離脱飛行、この爽やかな高原で少しは外見たら〜?
この日は約1000mの上昇に成功とか。平地の飛行場と違って余計な電波が飛んでいないのか、システムが安定しているそうです。
他のグライダーを追っかけまわして遊んでいた映像は、彼のブログからご覧ください。

午後2時、仕事の関係で遅れていたちゃーりーさんが到着。
気持ちが急いていたせいか、高速あと5kmというところで覆面の餌食になったそうで・・・
ショックから立ち直れないちゃーりーさんでしたが、Art Hobby の Velvia が鬱憤を晴らすようにダイナミックに飛びました。

地上走行もフライトも、Do-Safetyでいきましょう!

このほか、EMC2さんのka-8やMinomoaを飛ばさせていただいたり、ゲレンデの着陸コース上でDSの真似事をしたりして、一日のんびりと過ごしました。
写真は、誰もが憧れるビンテージ・グライダー Minimoaです。

午後3時を回って多少雲行きに変化が。
大粒の雨がパラリと来たところで、大事をとって撤収。本日の宿、ケリエ山荘へと移動しました。


「1日目・夜」

ケリエ山荘では、石川イトウさんを加えて、いつものフランス料理と美味しいワインに酔いながら、自己紹介と近況報告。
今回、神奈川のBOSSさんはじめ、福井メンバーも6名に増え、初顔合わせの方が多かったようです。
しかしさすが、同じ趣味を持つ者同士、すぐに打ち解け、話に花が咲きました。
石川イトウさんは、この親睦会のためだけに雨に濡れながらハーレーで駆けつけてくれました。で、ついでに壊れた機体の修理部品の調達までお願いしちゃいました! イトウさん、ありがと〜〜

   

私、CIVILも調子に乗って、慣れないワインを頂いちゃったものですから、最後までお料理の写真が撮れてません。
メインのお肉とデザートが抜けてます・・・・ m( _ _ )m

食事も終わり、賞品のアルウインドを賭けてのジャンケン大会です。
これは、どうしても仕事で参加できなかった、カシオペア加藤さんからのプレゼント。
なんと! この日唯一機体を失った、二階蔵さんがゲットされました。
やらせはありませんでしたよねぇ?みなさん!(笑)
カシオペア加藤さん、次回はぜひいらしてくださいね。

さて、いつもお世話になっているケリエ山荘さんには、今回お願いしてこのグライダーをホールに飾らせてもらいました。
これは、60's Soaring Club? のロゴマークにも使われている、CIVILの DG-1000 です。
またこちらの宿に皆さんで集まれるように、末永くこちらでミーティングが出来るように、
皆さんの協力で、ロゴマークと同じ角度で、壁に取り付けていただきました。
イトウさんにお願いしてエポキシとサーボホーンを調達して来てもらったのは、maguさんです。
着陸時にラダーヒンジを壊してしまった Discus を応急修理。
と言っても、サーボホーンを加工して新しくヒンジを作りエポキシで固定、かなり本格的な修理です。
ケリエのロビーで夜遅くまで作業していました。

「2日目」

この日も早朝からまぶしいぐらいの晴天です。
朝の早い老人は(失礼) 食事前から駐車場の芝生でファンフライ機の練習中。
精が出ますね〜

飛ばしておられたのは、FRCの清水さん。
「雪深い北陸では、冬の間はRCを飛ばすことが出来ず、専ら製作の季節となっていた。しかし、このファンフライ機が飛ぶようになってからは、室内でのフライトが盛んになりシーズンオフがなくなった、我々マニアにとっては有難いことです」

さて、2日目のみ参加の皆さんとは、管理事務所前で集合です。
すでに到着は、美濃の山奥さんと、あんさん。
あんさんはなにやらお店を広げて機体を製作しています。
機首を壊してしまったグライダーの主翼のみを使って、無尾翼機を作ろうという魂胆のようです。
飛ぶかな〜?
FRCから参加の飛来さんは、仕事の都合で2日目のみの参加となりました。
筆者のFALCONに刺激されて、このTyphoonを購入されたそうです。

「初飛行なんですよ〜」と緊張されていましたが、実は、清水さんのALEXとともに、平地でショックコードで十分調整されたようです。
まったく危なげない飛行でスロープを駆け抜け、シャーレ機の飛びを満喫されました。

  

ほか、都合で2日目のみ参加の皆さん。
CANARYさん(左)は多くの素晴らしい写真を撮っていただいたほか、プロムナードを精力的に飛行させていました。
空者さん(中、右)は??? セラDSだけだったんじゃないかなぁ??

2日目は風が若干渋かったせいか、ちょっと事故が多かったようです。
このBOSSさんの機体も発航から徐々に高度を下げ、1km先の林道脇に不時着しました。
一昨年のCIVILのSALTOの恐怖?が甦ります?

しかし、そのあと飛行の美濃の山奥さんのDG-1000は残念ながらロストする運命になってしまいました。

美濃の山奥さんの悲劇はこれだけで収まらず・・・・
DSの練習をしていた機体が地上にクラッシュ! ご覧の通り、かなりの破損状態です。
しかし、このあと応急修理で復活し、飛行していたのはさすが!
初日、スロープ真近で飛行していたmaguさんと二階蔵さんの機体が空中衝突! 両機とも藪の中に墜落しました。
まあ、5,6機近く同じエリアにひしめいていたので仕方がなかったんですが・・・・
二階蔵さんの機体は結局見つからず、しかし、翌日長い時間をかけて木の上に引っかかったmaguさんの機体を持金さんと二階蔵さんが回収してきてくれました。
ありがとうございました。

この日最後の圧巻は、BOSSさんが飛ばした無尾翼機、ドラッグ・ラダー装備で大変ゆったりした飛行を見せてくれました。
仲間だと思ってやってきたトンビとの2ショット写真は、CANARYさんの提供です。

楽しかった2日間もそろそろ終わり、参加者全員で記念撮影です。
はじめての皆さんが初夏の高原に集まり親睦を深め、またそれぞれにスロープ・グライダーの飛行を満喫しました。
また秋の再会を誓って、白山一里野高原をあとにしました。

当日撮影いただいた動画(Youtubeへリンク)

http://youtu.be/Y_rv1smaUQU

http://youtu.be/eArKIvK9PTg

 

本レポートの写真は、CANARYさんにご提供いただきました。
どうもありがとうございました。